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小松基地問題研究会

ゴミ問題に関する金沢市の回答(10/26)について

2015年10月28日 | 金沢市ごみ有料化問題
ゴミ問題に関する金沢市の回答(10/26)について

 10月5日、12日に金沢市環境政策課とリサイクル推進課に13件の質問をおこないました。その回答が10月26日にメールで届きました。下記に質問と回答を全文添付します。

 問1は、「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」というSさんの指摘が事実なのか、虚偽なのかについて質問しているにもかかわらず、リサイクル推進課は「(事業者を)指導しています」と、とんちんかんな回答で、金沢市のゴミ行政の実態を、みずから明らかにしようという意志が見られません。再質問の必要があります。

 問2は、「産廃が産廃として処理されず、事業系ゴミとして持ち込まれている」というSさんの指摘について、金沢市がちゃんと認知しているかどうかを質問しているのに、はぐらかした回答で、ここでもごまかしています。

 問3では、「産業廃棄物等の違反物の搬入が判明した場合は、収集運搬業者に違反物を持ち帰らせる」と回答していますが、はたして、年間どれくらい持ち帰らせているのでしょうか、再質問が必要です。

 問10は、CO2削減効果についての質問ですが、2015年6月の大津市廃棄物減量等推進審議会の会議録には、「(廃プラスチックのリサイクルでは)マテリアル→ケミカル→サーマルの順にCO2の排出は多くなる」と明確に書かれています。
 しかし、金沢市は「CO2削減効果は、処理工程全体として考えるものであり、単独の工程だけを捉えて論じるものではない」と回答を渋っています。「論」についてではなく、実際の「CO2削減効果」の有無を尋ねています。再質問が必要です。

 問11は、リサイクル方法によるゴミの増減について、同会議録には、「(サーマルリサイクルでは)環境負荷は落ちるわけで、廃棄物の総量は増える」「サーマルにするなら、ゴミ減量というものを抜本的に考え直さないといけない」と明確に答えています。
 しかし、金沢市は「処理方法と排出量との相関関係はない」と、大津市審議会の見解を否定する回答であり、金沢市が真実を語っているのかどうか再確認する必要があります。

 問12は「拠出金」、問13は「交付金」の金額の推移を質問しましたが、前者については納得のいく回答でしたが、後者(交付金)については、当方の質問の意図をはぐらかして制度について回答しています。不誠実この上ない回答です。再質問が必要です。

 金沢市の対応と大津市の対応を比べてみて下さい。金沢市の不誠実さが際立っています。昨日(10/27)、夕日寺校下の町内会、婦人会、青年団の代表が出席して、金沢市の説明会が開かれました。ここでも、「有料化ありき」「町会無視」という怒りの声が上がっています。



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【質問と回答】
問1 「金沢市53ダイエットネットワーク」のSさんが2008年2月20日に、「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」と話していますが、同様の認識はありますか。
答1 事業系ごみは、自ら処理施設へ持ち込むか民間許可業者に委託するよう指導しています。(リサイクル推進課回答)

問2 Sさんは「産廃を一般廃棄物で出した方がコスト安になる」から、産廃が事業系ごみとしてごみ処分場に持ち込まれているという趣旨で話していますが、このような事情を把握していますか。
答2 本市では、市内で発生する燃え殻、汚泥、ガラスくずコンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類の4品目については、併せ産廃として戸室新保埋立場で受入を行っています。(リサイクル推進課回答)

問3 事業系燃やすごみに産廃を混入した業者、産廃の種類・量の把握、違反業者に対する行政指導のシステムを教えてください。
答3 市の焼却施設において、定期的に収集車両の搬入物検査を実施しています。その際に、産業廃棄物等の違反物の搬入が判明した場合は、収集運搬業者に違反物を持ち帰らせるとともに、排出事業者に対して、適正処理等について指導を行っています。(リサイクル推進課回答)

問4 金沢市内のゴミ処理場で処理されている事業系ゴミと家庭系ごみの比率(2000年代は4:6)を把握していますか?
答4 2000年代以降、ごみ総排出量に占める事業系ごみ排出量と家庭系ごみ排出量の比率は概ね4:6です。(環境政策課回答)

問5 事業系燃やすゴミのうち、資源ごみ(一般廃棄物+産業廃棄物)の容積構成比が2013年度=49.0%、産業廃棄物の容積構成比が2013年度=30.4%もあることを把握していますか?(環境政策課回答)
答5 把握しています。

問6 「金沢市ゴミ処理基本計画(第5期)」の27ページには、混入産業廃棄物の重量構成比だけが表記されていますが、容積構成比を付け加える予定はありますか?
答6 容積構成比を付け加える予定はありません。(環境政策課回答)

問7 全体の40%を占めている事業系ゴミの減量化対策を計画していますか? あれば具体的に教えてください。
答7 事業者への古紙の再利用先の紹介など資源化の指導を強化するとともに、事業系ごみ処理手数料の改定を検討するなど、事業系ごみの減量・資源化対策に努めていきます。(リサイクル推進課回答)

問8 3回のフォーラムでのアンケート結果について、北國新聞と石川テレビが「有料化賛成55%」と報道したことを把握していますか。「条件付賛成」を「積極的賛成」に含めることが妥当だと考えていますか。
答8 報道機関の判断によるところであり、本市はその是非を判断する立場にはありません。(リサイクル推進課回答)

追加質問9 金沢市のプラごみのリサイクル状況―マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルのそれぞれの割合
回答 資源ごみとして収集した容器包装プラスチックは、日本容器包装リサイクル協会に引き渡され、他自治体のものと併せて再商品化されているため、本市分の割合については、把握しておりません。(リサイクル推進課回答)

追加質問10 サーマルにより、CO2削減効果が下がることは認識しているか?
回答 CO2削減効果は、処理工程全体として考えるものであり、単独の工程だけを捉えて論じるものではないと考えています。(リサイクル推進課回答)

追加質問11 マテリアルよりはサーマルの方がごみ排出量が増えることを認識しているか
回答 処理方法と排出量との相関関係はないと考えています。(リサイクル推進課回答)

追加質問12 プラごみ処理に関する金沢市への拠出金の推移
回答 過去5年間の実績は下記のとおりとなっています。(リサイクル推進課回答)
   H22(2010年)―95,733,252円
   H23(2011年)― 4,336,456円
   H24(2012年)― 9,132,074円
   H25(2013年)― 476,145円
   H26(2014年)― 5,802,609円

追加質問13 高効率発電にたいする循環型社会形成推進交付金の推移?
回答 循環型社会形成推進交付金とは、市町村が廃棄物の3Rを総合的に推進するため、廃棄物処理施設やリサイクル施設の整備に対し、国から交付される交付金です。交付率は通常は事業費の1/3ですが、26年度から災害対策の強化に資する高効率エネルギー回収施設等の整備について、交付率は1/2となっています。(平成30年度までの時限措置を予定)(環境政策課回答)
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