日本の中央値年齢は44.7歳(世界最高)なので、トッドの論理に従えば、このまま安定的に推移して、革命は起きないということになる。経済問題を無視すれば、このような結論に達するが、現実は資本の矛盾を労働者階級に転嫁し、労働者は呻吟している。トッドの「老人は決起しない」という神話は、私たち老人の手で打ち砕かれるであろう。
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この小説は、「(朝鮮)李朝末期から解放まで、(朝鮮)民族の姿を崔参判家と平沙里の人々を縦軸にし、歴史的な社会状況を横軸にして描いたもの」(著者まえがき)です。
昨年(2011年)、講談社から日本語版(6冊)が発行されましたが、完全版を4分の1ほどに縮めた青少年版の翻訳です。
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1942年、仁科芳雄は「お国のために役立つ研究(軍事応用研究)」の決意を固め、1943年、東条英機と会った。東条は「米独で原爆製造計画が相当進んでいる。遅れたら戦争に負ける」と言って、安田武雄に「陸軍航空本部が中心となって核開発」を命令した。
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「笞刑」は3・1独立万歳運動で逮捕された金東仁の体験を小説化したものである。歴史書などを読んで、3・1独立運動に対する弾圧の苛酷さについては、理解しているつもりだったが、小説は歴史書よりも、感情が移入されている分、訴える力が大きい。
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「熱り」を読み、感じたことは、なぜ、憲兵以外に日本人が登場しないのかということです。日本人がシナリオを書き、日本人が演じる場合、主題は「上海爆弾事件と尹奉吉」に接した日本人の心の葛藤を描くべきではないでしょうか。
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