『地球が燃えている』(ナオミ・クライン著2020年発行)を読む
斎藤幸平が「気候崩壊は新たなショック・ドクトリンとエコファシズムを生み、さらには文明を崩壊させる。だからこそ、資本主義に終止符を打ち、脱成長型経済をめざすグリーン・ニューディールが必要だ。『社会主義か、絶滅か』。これは、かつてないほどラディカル化したナオミ・クラインによる革命の書だ!」という書評に刺激されて、読んでみたが…。
3 . . . 本文を読む
ああ、翫(いとう)正敏さんが亡くなった
僕がまだなのに、あなたは逝った。
昨年、会ったときは、体調もだいぶ良くなっていて、
そのとき、あなたが言ったことは、
次の裁判(12月20日)には参加する、と。
待っていたのに、あなたは来なかった。
思い出せばキリがない。
いいことも、悪いことも、
いっぱい迷惑をかけたことも。
そっちに、森惣太郎さんがいるだろう。
中村信さんもいる . . . 本文を読む
角島兄! 早すぎるではないか!
2019年3月5日、角島さんが亡くなられた。数カ月前に、奥さんから、角島さんの様子(誤嚥で体調を崩した)が伝えられましたが、こんなにはやく、旅立たれようとは。
角島さんは富山大学時代に、新聞会で、60年安保闘争にかかわっておられ、その時の友人から、1970年代半ばごろに紹介され、ときどきお会いしていました。
ときどき鶴彬が話題にあがり、1983年に発行さ . . . 本文を読む
治安維持法下でたたかいぬいた萩原貞一さん
萩原貞一さんが亡くなってから何年経ったのだろうか。小松に軸足を置き、能登、福井、富山を駆けずり回っていた1980年代、高岡大仏の裏手にある萩原さん宅を何度も訪問した。治安維持法下でのたたかいについて、いろいろお聞きしながら、それを文章にして残す努力をしなかったことが悔やまれる。唯一残っていたのは、1984年9月16日の三里塚決起北陸集会時の発言記録である . . . 本文を読む
川上さん追悼
昨年(2021年)9月に元全逓金沢の川上洋次さんが亡くなった。この10年ほど、事情があって、会わずじまいだったが、私より5つほど上だから、80歳か。
川上さんは中学卒業後、臨職で金沢郵便局に採用され、全逓による正職員化のたたかいのなかで、正職員となった、生粋の全逓労働者だった。
いつのころからか記憶にないが、まあ、いつも一緒に活動していた。1991年5月北陸労組交流センタ . . . 本文を読む
日本海(東海)を取り囲む原発群
日本海(東海)に面して、日本には玄海(118万㎾)、島根(82万㎾)、敦賀(116万㎾)、高浜(170万㎾)、大飯(118万㎾)、美浜(83万㎾)、志賀(190万㎾)、柏崎(246万㎾)、泊(149万㎾)の9カ所(合計1272万㎾)、朝鮮半島には古里、月城、蔚珍の3カ所、合計12カ所にの原発(商業炉)がある。加えて福井県には高速増殖炉もんじゅ(実験炉)がある。
. . . 本文を読む
20220110 原発推進のSDGs
資本主義の本音
1月1日、EU欧州委員会は原発を脱炭素化に貢献する「グリーン」な投資対象だという原案を提示した(1/3『北陸中日新聞』)。SDGs(持続可能な開発目標)の7番目に、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という項目があり、石炭や石油などの化石燃料から風力や太陽熱などによる発電への転換を推奨していたが、いよいよ「資本主義の本音」が現れてきた . . . 本文を読む
「人民の口」を貫き通した、手取屋三千夫さんを偲んで
2022年1月6日、弁護士・手取屋三千夫さんが亡くなられた。手取屋さんは私と同郷の美川町出身で、1930年代に生まれ、旧制小松中学校を卒業して、その後弁護士になった。
1975年第1次ファントム訴訟以来の弁護人で、裁判の度に、傍聴席から弁護団席の手取屋さんを見ていたが、目が合えば、その目は「〇〇君」と呼びかけているようだった。
. . . 本文を読む
「いとっしゃなぁ」―北朝鮮木造漁船の漂着について
最近、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の木造漁船の残骸が、石川県の海岸に相次いで漂着している。新聞記事(『北陸中日新聞』)から拾ってみると、12月23日かほく市木津海岸/12月22日輪島市袖ヶ浜海岸/12月21日志賀町千ノ浦海岸/12月20日珠洲市鰐崎海岸/6月21日志賀町千ノ浦海岸。
過去の漂着船のデータを新聞記事で見ると、2013~20 . . . 本文を読む