20250301 昭和天皇と内灘闘争
『昭和天皇「拝謁記」』(田島道治 2022年)
第1巻 1949年2月~1950年9月
第2巻 1950年10月~1951年10月
第3巻 1951年11月~1952年6月
第4巻 1952年7月~1953年4月
第5巻 1953年5月~1953年12月
ネット上に、昭和天皇が内灘闘争に関してコメントをしているという情報があり、金沢市立図書館か . . . 本文を読む
20250227 辻政信も内灘へ……その狙いは?
昨年11月、内灘文化財保護審議会会長の竹田菊夫さんが「実録 内灘闘争―悲劇の挫折から復興」と題して話した。石川郷土史学会ブログ(https://ishikyodo.exblog.jp)には、「辻政信が内灘を訪れ、村民たちに座り込みが効果的だと説いた」という。しかし辻政信が東亜連盟(石原莞爾の指導により創立された国家社会主義団体)の活動家を連れて . . . 本文を読む
20240825「内灘問題を省みて」(梅田善作1953年12月)を読む
これまで、ずいぶんと内灘闘争資料に目を通してきたが、警察当局者による「内灘闘争総括」をはじめて見る機会を得た。表記の「内灘問題を省みて」は石川警察編集委員会が発行する『いしかわ』103号(1953/12/11)に掲載されている。執筆者の梅田善作は内灘を管内とする国警河北地区署長である。『いしかわ』103号は風と砂の館に蔵書 . . . 本文を読む
内灘も美川も
私にとって、北東24キロ先にある内灘についての最初の記憶は1953年6歳(小学1年生)のときである。父とともに、波打ちぎわを歩いていたら、遠くから「ドーン」「ドーン」という低い音が聞こえてきており、父に尋ねると、「遠くの内灘海岸で、アメリカが大砲を撃っている音や」という。そのときはわけもわからず、「ふーん」という程度の反応だったと思う。それは、そのまま心の奥にしまい込まれ、青年期 . . . 本文を読む
20231008 芝豪「内灘の砂丘」(2014年『朝鮮戦争』下)読書メモ
以前から表記の本は気にかっていたのだが、金沢市立「みらい図書館」に蔵書されていることを知り、借りてきて読んだ。上下巻あわせて1200頁にも及ぶ文庫本だが、「第11章 内灘の砂丘」(82頁)だけを読んだ。
著者は1944年生まれで、金沢大学で4年間を過ごし、元三重県職員で、現在は桑名市に住んでいる79歳である、ということ . . . 本文を読む
『土地貧乏』(出島権二『世界』1953年11月号)
貧しい村
村の人たちは、自分たちが生まれ且つ生きていかねばならぬ村の経済的な利用価値の貧乏さを「土地貧乏」という言葉で表現する。具体的に申し上げれば、
1 河北潟と日本海並びにそれに続く無価値な(現在は)砂丘地の間に八キロの長さと一キロの幅をもった帯状の村で、耕作面積が零細である。
2 日本海が荒磯で、魚族に乏しく、且つ村から海端まで二キロも . . . 本文を読む
内灘闘争前史(砂丘地の700町歩)…中間報告
内灘闘争については、1952年米軍接収以降について注目されてきたが、ここではその前史として、明治期以降の内灘砂丘と第九師団・演習場について、中山又次郎著『内灘郷土史』(1963年)、『内灘町史』(1982年)、『内灘闘争資料集』(1989年)などから整理する。
砂丘地の所有権(戦前)
明治期には、内灘砂丘は官有地であり、1901(M34)年5月 . . . 本文を読む
今年~来年は内灘闘争70周年であり、70年前の朝鮮戦争下の内灘闘争を今日的にどう引き継ぐのかが問われている。45年前の<25周年集会>では、元北陸鉄道労組委員長の内山光雄さんが講演をおこない、出島さんが内灘闘争が小松基地、内灘火電、七尾火電、志賀原発、砂川(立川)基地、日本原、北富士、三里塚、動労千葉などに継承されていることを確認した。出島さんの挨拶を転載する。(左写真:25周年記念 . . . 本文を読む
内灘闘争の歴史年表
今年~来年は内灘闘争70周年であり、70年前の朝鮮戦争下の内灘闘争を今日的にどう引き継ぐのかが問われている。戦前から戦後にかけての内灘砂丘の軍事的使用を簡略な年表で確認する。
明治期~内灘砂丘は陸軍演習場として使用されてきた(『内灘町史』234P)
1937年 報国土地株式会社―内灘砂丘地を取得
1944年 陸軍―内灘砂丘地8 . . . 本文を読む
内灘試射場接収反対闘争70周年にあたって
2022年2月に、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、すでに9ヶ月を過ぎ、世界は2陣営に分裂して、世界的戦争へと発展している。日本政府は米・NATOの側に立ち、ウクライナを支援し、ロシアへの経済制裁の道を選択している。日本経済研究センター(JCER)は4月時点で、ロシアのウクライナ侵攻後の日本経済を標準シナリオで、<資源価格の高騰→物価上昇、世 . . . 本文を読む