2月14日、衆議院は北朝鮮(共和国)の核実験に対する非難決議を全会一致で採択した(15日参議院)。核兵器(原発)は地球上の生命体のすべてを否定する。人間の人間的解放をかけて核兵器を使用するとか、核兵器で帝国主義に対抗するなどという論理は根本的に矛盾し、破綻している。したがって、北朝鮮による核実験は絶対に許されない行為である。同時に、北朝鮮をして核実験に追いつめている帝国主義の側の責任をも問わねばならない。 . . . 本文を読む
『韓国文学ノート』(2008年刊)を読んでいたら、中野重治の「雨の降る品川駅」が目にとまった。全日本無産者芸術連盟、日本プロレタリア文化連盟結成に参加した翌年1929年2月の作品である。中野は1932年4月4日に逮捕され、1934年に転向を条件に出獄し、その後も「時流批判」を継続したために、1937年に執筆禁止処分を受けた。 . . . 本文を読む
「朝鮮短編小説選(上・下)」(岩波文庫 1984年発行)には、1920年代から1940年代にかけての短編小説22作品が収録されている。尹奉吉が処刑された1932年を前後する植民地朝鮮の状況が描かれている。どの作品も、つらくて重い内容なので、読み進めるのには時間と忍耐が必要だ。 . . . 本文を読む
『第四部 日本海と竹島 元禄の領土紛争記録「竹島紀事」を読む』
(2012年10月 大西俊輝著)
著者(大西俊輝)は歴史学者ではなく、医師であり、医学的手法で、独島(竹島)問題を分析しようとしている。大部分は「竹島紀事」の資料紹介だが、「おわりに(竹島紀事から現代を読む)」の中で、大西さんの主張が述べられている。 . . . 本文を読む
インターネット上で、尹奉吉を非難する記事をよく見受けますが、どの記事も、尹奉吉が生きた時代を考えようとしていません。それで、朝鮮の文学事情を概観して、1932年上海爆弾事件の背景を探りたいと思います。(参考文献は『朝鮮の抵抗文学』(宋敏鎬著、金学鉉編)、『コレクション戦争と文学 帝国日本と朝鮮・樺太』です。) . . . 本文を読む