アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

20230810『黒三ダムと朝鮮人労働者』を読む

2023年08月14日 | 歴史観
20230814『黒三ダムと朝鮮人労働者』(堀江節子著2023年)を読む  30年前に、『黒部 底方の声』(1992年)を読み、事実経過はおぼろげながら記憶に残っており、とりあえず、第4章「上書きされる加害の歴史」から読み始めた。 朝鮮人戦時動員  さて、本書の標題は「黒三ダムと朝鮮人」から「黒三ダムと朝鮮人労働者」へと変えられ、焦点を黒三ダム建設に動員された朝鮮人労働者に当てている。著者は「 . . . 本文を読む
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20221109 梅棹忠夫・川勝平太の対談(1998年)

2022年11月09日 | 歴史観
梅棹忠夫・川勝平太の対談(1998年)  知人から薦められて、梅棹忠夫について読むことにした。金沢市立図書館に『文明の生態史観はいま』(2001年)があり、ざっと眺めてみて、第1章は梅棹の自慢話で、第2章「日本文明の未来をかたる」という川勝平太との対談(1998年)を読むことにした。30頁弱の対談のなかには、腑に落ちないやりとりがいくつも見て取れた。  梅棹は「日本とヨーロッパは対等なんです。 . . . 本文を読む
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20220209 佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録申請―整理メモ

2022年02月09日 | 歴史観
20220209 佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録申請―整理メモ 参考資料: (A)ウィキペディア〔佐渡金山〕 (B)「佐渡鉱山と朝鮮人労働者」(広瀬貞三、2000/3)〔ネット検索〕 (C)強制連行真相究明ネット緊急声明(2022/1/25)―佐渡鉱山世界遺産登録問題によせて〔ネット検索〕 (D)『まなぶ』(佐渡と朝鮮をつなぐ会1996年)「佐渡金山・朝鮮人強制連行問題の調査活動」 (E)『新潟日 . . . 本文を読む
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20211028「ミャンマーと日本」についての整理(2)

2021年11月02日 | 歴史観
「ミャンマーと日本」についての整理(2) (2)ミャンマーと日本の政財界  2021年6月29日付『北陸中日新聞』は概略次のように報道している。  「日本ミャンマー協会会長の渡邉秀央元郵政相が代表取締役を務める株式会社「日本ミャンマー開発機構」が、国軍系企業との合弁で、国防省が所有する土地(注1)の開発を進めている。」  「事業が進めば、人権侵害を繰り返す国軍を実質的に支援する恐れ . . . 本文を読む
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20211028「ミャンマーと日本」についての整理(1)

2021年10月29日 | 歴史観
「ミャンマーと日本」についての整理(1) (1)日本の過去責任  15~18世紀にかけて、ミャンマー・ラカイン地区ではアラカン王国(ミャウー朝~コンバウン朝)が繁栄し、多数派の仏教徒と少数派のムスリムが共存していた(宗教的対立は微弱だった)。  1826年ラカイン地区はイギリスの植民地となり、仏教徒とムスリムの共存関係が崩れた。1886年にビルマ全土がイギリスの植民地になり、仏教徒のビルマ族(人口 . . . 本文を読む
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論考「近代日本のナショナリズム」

2020年09月22日 | 歴史観
論考「近代日本のナショナリズム」   ある機関誌(2020年8月)に投稿した原稿です。 目次:はじめに/【1】近代日本のナショナリズム(近代以前、明治初期~日清戦争、明治中期~日露戦争、日露戦争後~、昭和初期~15年戦争/【2】現代日本のナショナリズム(敗戦期、1960年代~、21世紀)/参考文献/用語について はじめに  2019年日帝安倍政権とマスコミは、天皇代替わりを契機にして、天皇 . . . 本文を読む
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20190501―50年ほど前のこと、

2019年05月01日 | 歴史観
20190501―50年ほど前のこと、 店番をしながら、トロツキーの『我が生涯』を読んでいた。 とある土建屋の社員(私より10歳ほど年上か)が来て、 用事を済ませて、机を覗き込んで、 「おもしろそうな本、読んでるじゃないか」と、からかってきた。 少し話すと、 「小学生のころ(もちろん戦前だ)、先生に、天皇はウンコするんけ、と聞いたら、校庭に立たされた」と話し始めた。 おっと、土建屋の職員が、天 . . . 本文を読む
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20190216皇位継承儀式(天皇退位・即位の礼・大嘗祭)による天皇制イデオロギー強制と対峙しよう

2019年02月19日 | 歴史観
皇位継承儀式(天皇退位・即位の礼・大嘗祭)による天皇制イデオロギー強制と対峙しよう 当然すぎる文喜相議長発言  2月9日、文喜相・韓国国会議長が「近く退位されるのだから、天皇がそれ(謝罪)をおこなうことを願う。…(天皇は)戦争犯罪の主犯の息子ではないのか。そのような人が、高齢の元『慰安婦』の手を握り、本当に申し訳なかったと言えば、これを最後に問題は解決される」(2/10「北陸中日新聞」)として、 . . . 本文を読む
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20181101 石川県版ダークツーリズム

2018年11月01日 | 歴史観
石川県版ダークツーリズム 2018年11月1日  ダークツーリズムとは戦争・虐殺・災害・公害・事故が起こった被災地や、人権にまつわる不幸な歴史の残る場所を訪問する観光のこと。死・悲劇などの記憶を共有し、 . . . 本文を読む
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20180905『竹島問題の起原』(藤井賢二著)について

2018年09月05日 | 歴史観
『竹島問題の起原』(藤井賢二著)について  2018年4月、『竹島問題の起原 戦後日韓海洋紛争史』(藤井賢二著)という分厚い本が出版された。右派が「起原」を語るなら、読まねばなるまいと、早速図書館で借りてきた。  序章で、著者は「(独島が)日韓併合の過程において日本の侵略によって最初に奪われた領土という主張への共感…それは韓国による不法占拠が強行される1953~54年に人為的につくられた認識で . . . 本文を読む
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