<5>島田清次郎の思想的変遷、①日本社会主義同盟加盟、②社会主義か国家社会主義か、③国家社会主義の動向、④ブルジョア人道主義への後退、<6>島田清次郎の幽閉と抹殺 . . . 本文を読む
『地上』をはじめとした島清作品のなかで展開されている資本主義批判・社会主義論(思想、哲学)について再確認し、さらにそれがマルクス主義なのか、国家社会主義なのか、ブルジョア人道主義なのか . . . 本文を読む
20190118島田清次郎の『閃光雑記』と『雑記帳』
昨日(1/17)、石川近代文学館(石川近文)で、島清の『雑記帳』を閲覧してきた。この『雑記帳』は島田清次郎の遺品のなかにあり、遺族から石川近文に寄贈された。これらの遺品に含まれている原稿の一部は小林輝冶さんによって活字化されたので読むことができるが、約100ページの『雑記帳』は活字にされず、崩し字が多く簡単には読むことができない。
特別 . . . 本文を読む
島田清次郎—ブルジョア人道主義への後退か?
昨年12月29日に、島田清次郎は社会主義か、国家社会主義かについてレポートした。
島清は1920年の『二つの道』では社会主義か、国家社会主義かで揺れ動いていたが、1921年の『地上』第3部では、多少様子が変わってきたことが窺われる。その前後の情景を引用しよう。
豊之助は
、
、
と、主張した。
これにたいして、大河平一郎(島清)は
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20190102島清関係図書リスト(石川県内・調査中)
石川県立図書館、金沢市立図書館の蔵書はいつでも閲覧できるが、石川近代文学館の所蔵品は事前に特別閲覧申請が必要である。
<石川県立図書館蔵書>
【島田清次郎作品】
01石川近代文学全集 4 島田清次郎ほか/小林/輝冶編集/石川近代文学館/1996.3/
02革命前後(島田 清次郎著)改造社/1922.8/
03現代長篇小説全集 24 島田清 . . . 本文を読む
海自哨戒機による戦争挑発を弾劾する
昨年(2018年)12月20日、日本海(東海)の公海上で海上自衛隊のP1哨戒機と韓国海軍の駆逐艦との間でトラブルが発生した。21日、岩屋防衛相は「日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国艦船から海自哨戒機に火器管制レーダーを照射された」と発表し、さらに畳みかけるように28日、P1哨戒機から撮影した編集動画を公表し、日本人の排外主義に火を付けた。
これにた . . . 本文を読む
島清の幽閉と抹殺
1919年『地上』第1部発行に、堺利彦は
と紹介した。
生田長江は
と紹介し、
徳富蘇峰も
と評した。
こうして、『地上』は爆発的に売れ、『地上』第1部発売から1922年までの4年間で、『地上』(全4巻)の売り上げは50万部に達した。大衆に迎え入れられた『地上』は、資本主義批判から革命の必要性を訴えており、政府にとっては頭の痛い問題となった。社会科学文献は一部の先 . . . 本文を読む