アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

20230904アナログ爺が、『堤未果のショックドクトリン』を読む

2023年09月04日 | 読書
20230904アナログ爺が、『堤未果のショックドクトリン』(2023年刊)を読む  「ショックドクトリン」という聞き慣れない言葉の理解からはじめなければならなかった。堤は「ショックドクトリンとは、テロや戦争、クーデター、自然災害、パンデミック、金融危機、食糧不足、気候変動などショッキングな事件が起きたとき、国民がパニックで思考停止している隙に、…新自由主義政策(規制緩和、民営化、社会保障切り捨 . . . 本文を読む
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20230831 『羊の怒る時』(江馬修著)を読む

2023年09月01日 | 読書
20230831 『羊の怒る時』(江馬修著)を読む  東京都知事・小池百合子が関東大震災・朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文を送らないことについて、斉藤美奈子さんが、「けしからぬ」と怒りを込めて、表記の本を推奨している。  金沢市立図書館で検索すると、ヒットし、借り受けてきて、一気に読んだ。関東大震災が1923年9月1日で、本書は1924年10月から書き始め、1925年3月に脱稿し、10月に発行された . . . 本文を読む
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20230401『花の結び目』(時実新子)を読む

2023年04月01日 | 読書
20230401『花の結び目』(時実新子)を読む  知人のWさんが、最近発刊された『反戦川柳人 鶴彬の獄死』(佐高信)をプレゼントしてくれた。玄関先で少し立ち話をしたときに、『花の結び目』(時実新子)が話題になり、その後図書館で借りだした。  時実新子は1929年生まれで、16歳で敗戦を迎え、戦後に川柳を詠みはじめ、1981年に『花の結び目』を刊行し、2007年に亡くなっている。  同著「九の章 . . . 本文を読む
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20221101 『第3次世界大戦は、もう始まっている』を読む

2022年11月01日 | 読書
 20221101 『第3次世界大戦は、もう始まっている』を読む  エマニュエル・トッド著『第3次世界大戦は、もう始まっている』(2022/6)には、①「第3次世界大戦は、もう始まっている」(2022/3)、②「ウクライナ問題をつくったのはロシアではなくEUだ」(2017/3)、③「ロシア恐怖症は米国の衰退の現れだ」(2021/11)、④「ウクライナ戦争の人類学」(2022/4)の論考が掲載され . . . 本文を読む
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20220919 A君とのウクライナ討論

2022年09月19日 | 読書
20220919 A君とのウクライナ討論  ようやく、ロシア・ウクライナ戦争を冷静に見る目が生まれつつあるようだ。9月18日付けの『北陸中日新聞』書評欄には。『第三次世界大戦はもう始まっている』(エマニュエル・トッド)の書評が掲載された。さっそく本屋に走ろうと思う。 A君とのウクライナ討論  2月24日に、ロシアによるウクライナ侵略が始まったが、この戦争の性格については、「20220306 日 . . . 本文を読む
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20220823 『僕の狂ったフェミ彼女』(ミン・ジヒョン著)

2022年08月23日 | 読書
『僕の狂ったフェミ彼女』(ミン・ジヒョン著/2019年/日本語版2022年)  題名が気に入らなかったが、読むことにした。図書館から借りて戻ると、連れ合いが先に、「読みたい」という。笑いを抑えながらか、ときどき、「こんなんよ!」と感想を話してくれ、読み終えたあと、私の手元に来た。  フェミニスト「彼女」と「普通」の青年スンジュンの世界観の対立とズレの物語である。スンジュンは愛を育んで、結婚して . . . 本文を読む
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20220130『地球が燃えている』(ナオミ・クライン著2020年発行)を読む

2022年01月30日 | 読書
『地球が燃えている』(ナオミ・クライン著2020年発行)を読む  斎藤幸平が「気候崩壊は新たなショック・ドクトリンとエコファシズムを生み、さらには文明を崩壊させる。だからこそ、資本主義に終止符を打ち、脱成長型経済をめざすグリーン・ニューディールが必要だ。『社会主義か、絶滅か』。これは、かつてないほどラディカル化したナオミ・クラインによる革命の書だ!」という書評に刺激されて、読んでみたが…。  3 . . . 本文を読む
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20211217 堀辰雄『風立ちぬ』を読む

2021年12月17日 | 読書
堀辰雄『風立ちぬ』を読む  月1回の風変わりな学習会があり、そこでは、参加者の関心ごとや、読んだ本についてレポートし、ワイワイ、ガヤガヤと討論する場である。ずいぶん長くつづいているが、私は5年ほど前に大串龍一さんに誘われて、顔を出すようになった。  先日は、堀辰雄の『風立ちぬ』が俎上にのせられたが、一読して、性愛の物語であり、私には気乗りのするテーマではなかった。それでも、議論に参加するためには . . . 本文を読む
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20211201 『タリバン復権の真実』(中田考著)の感想

2021年12月02日 | 読書
『タリバン復権の真実』(中田考著)の感想 【はじめに】  2021年8月15日にタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧したと報じられてから、タリバン=悪者論がマスコミを覆い、違和感を感じていたところに、『北陸中日新聞』読書欄に『タリバン復権の真実』(中田考著)の書評が載り、購入して読んだ。  マスコミの論調は、「タリバン=諸悪の根源」であり、8月18日付け『北陸中日新聞』では「アフガン留 . . . 本文を読む
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20211018『きみが死んだあとで』

2021年10月20日 | 読書
20211018『きみが死んだあとで』  標題が気に入らない。私たちの目の前で撲殺された山崎君が、「死んだ」などと、空言のように表現してほしくないのである。もしも、私に、山崎君ほどの勇気があれば、装甲車の向こう側に行き、私こそが山崎君であったはずだ。  山崎君が殺されたという事実を知ったのはいつの時点だったのだろうか、弁天橋で怒りがこみ上げたという記憶もなく、放水でずぶ濡れのまま、法政大学に引 . . . 本文を読む
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