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アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

20240511 米欧旅行後の島田清次郎 ―― 第三インターナショナルについて

2024年05月11日 | 島田清次郎と石川の作家
20240511 米欧旅行後の島田清次郎 ―― 第三インターナショナルについて     島田清次郎(島清)は1922年4月から11月まで米欧旅行をおこない、帰国翌年、①「鍬に倚れる人マークハム」(1月『文章倶楽部』)、②「婦人参政権論者の幻滅」(2月『婦人公論』)、③『改元―我れ世に勝てり』(3月、新潮社)、④「新しきインタナショナルの発見と成立」(4月『新潮』)をたてつづけに発表した。いずれ . . . 本文を読む
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20240506 島田清次郎と「カラマーゾフの兄弟」

2024年05月06日 | 島田清次郎と石川の作家
20240506 島田清次郎と「カラマーゾフの兄弟」  島清の「加賀平野に芽ぐむもの」(1916年)を翻刻し、当ブログ(2024年3月23日論考)に添付したが、知人から、「『加賀平野に芽ぐむもの』の子どもたちが石を投げるシーンが、ほぼそのままドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』に登場するシーンと同じで、彼がドストエフスキーに影響を受けていることがとてもよくわかって興味深かった」というメールが . . . 本文を読む
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20240504 島清幼少期の西廓について

2024年05月04日 | 島田清次郎と石川の作家
島清幼少期の西廓について  1889年、島清は美川に生まれ、2歳のときに父を海難事故で亡くし、5歳(1904年)のときに母とともに、金沢野町・西廓で祖父・西野八郎が営む吉米楼に転居してきた。島清は幼年期から小学校、中学校の過程を西廓の吉米楼を生活拠点にし、涙に明け涙に暮れる遊女たちとともに生きていたのである。 100年前の西廓について  金沢市内の廓(東、西、北、主計)の女性たちの写真集『城下 . . . 本文を読む
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2024042島田清次郎「婦人参政権論者の幻滅―最近のパンカースト夫人」

2024年04月21日 | 島田清次郎と石川の作家
  【論考】「婦人参政権論者の幻滅――最近のパンカースト夫人」 (1923/2『婦人公論』  嶋田清次郎)  Aさんから『婦人公論』1923年2月号(注1)に掲載された「婦人参政権論者の幻滅」(PDF)を送っていただいた。この号は金沢玉川図書館の小林輝冶文庫(35149)にも蔵書されている。  1922年 . . . 本文を読む
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20240323論考「加賀平野に芽ぐむもの」(1916年)について

2024年03月24日 | 島田清次郎と石川の作家
20240323論考「加賀平野に芽ぐむもの」(1916年)について  「島田清次郎初期作品集」をKさんに送ったら、初期作品集に収録されている作品の他に、「公娼廃止乎否乎」(1915年『雄辯』)と「加賀平野に芽ぐむもの」(1916年『万朝報』)の存在を知らされた。  さっそく調査を開始し、「公娼廃止乎否乎」は国立国会図書館に蔵書とのことで、さっそくコピーを取り寄せた。北陸学院大学の図書館に、『万朝 . . . 本文を読む
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20240319 島田清二郎「公娼廃止乎否乎」について

2024年03月19日 | 島田清次郎と石川の作家
20240319 島田清二郎「公娼廃止乎否乎」について    1915年、島田清次郎16歳の時、『雄辯』2月号に掲載された「公娼廃止乎否乎」のコピーを国立国会図書館から入手した。論中で、島清は、山室軍平の公娼廃止論を①遊女の奴隷的地位に同情、②国家の体面、③風教(道徳)上の害にまとめ、それは「徒労・無用の事」として、切り捨てている。  ①の主張にたいして、島清は、遊女は束縛を受けておらず、楼 . . . 本文を読む
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20231212 レポート  島田清次郎初期作品について

2023年12月12日 | 島田清次郎と石川の作家
20231212 レポート  島田清次郎初期作品について  今でも、『若芽』が島田清次郎の処女作と言われているが、この間の調査では、一九一三年(十四歳)から一九一五年(十六歳)にかけ五作品が執筆・発表されている。今日、すべてを読むことが出来るわけではないが、「島清の初期作品」を集めて、皆さんの検証に資したいと思う。未入手二作品の調査は今後も継続し、終わり次第冊子にしたいと考えている。 . . . 本文を読む
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20231125 島田清次郎の金沢由縁の地案内

2023年11月25日 | 島田清次郎と石川の作家
20231125 島田清次郎の金沢由縁の地案内 . . . 本文を読む
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20231123 石川近代文学館訪問報告

2023年11月23日 | 島田清次郎と石川の作家
20231123 石川近代文学館訪問報告  11月22日、4年ぶりに石川近代文学館を訪問した。島清の未発表原稿「帰朝して」、「羅典区(注:カルチェラタン)の少女」と『憂汐』(1915年発行)に掲載されている「復讐」を閲覧し、1922年に島清と豊が共に暮らした穴水橋際の居宅の写真撮影もおこなった。  豊が穴水橋の欄干に腰掛けて、その背景がふたりが暮らした居宅である。撮影は戦後である。ネット上(ブ . . . 本文を読む
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20231030 島田清次郎の『煙』を読む

2023年11月01日 | 島田清次郎と石川の作家
20231030 島田清次郎の『煙』を読む  小林輝冶さんは島清の『煙』を入院後の1925年以降に作品化したと判断している。登場人物の「加野」が島清で、「園枝」が妻・豊であり、「椙象」が豊の兄である。小林さんも、この作品の講評をおこなっているが、私なりの感想を書いていく。 ほんたうの悪人  第1項では、1921年11月に原敬が暗殺されたことを皮切りに、村山(経済学)、黒田(生物学)、加野(司法 . . . 本文を読む
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