2024能登半島地震と技能実習生
2024年能登半島地震で最初に頭をよぎったのは志賀原発で、その次はアジア諸国から来日している技能実習生のことであった。
石川県内の在日外国人は1万8302人で、そのうち技能実習生は4637人(2023年6月)で(1/22北中)、能登地域では3200人を超えているという(2/8NHK)。
『NHK』では1月6日に、『北陸中日新聞』では1月8日に報道し、その後 . . . 本文を読む
20230518 狭山差別裁判を許すな
昨年(2022年)5月8日の『毎日新聞』に「無実を訴え59年! 差別裁判を許さない」「東京高裁に下山鑑定人の尋問と狭山事件の再審を求めます」という意見広告が掲載された。私もこのたたかいに賛同した。
今年5月8日の『北陸中日新聞』には、「狭山事件60年 再審の開始に動き出せ」との社説、17日には鎌田慧さんの「狭山事件の60年」という記事が掲載された。
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20230131 『外国人まかせ―失われた30年と技能実習生』を読む
『北陸中日新聞』の書評欄に、『外国人まかせ―失われた30年と技能実習生』(2022澤田晃宏)が紹介され、金沢市立図書館から借りだした。
「奴隷労働ではない?」
著者はどのような立場から技能実習生を見ているのかと、まずは序章から読み始めたが、どうも技能実習生の側ではなく、所々に経済界の側に立っているような匂いがして、本文を . . . 本文を読む
20201210情報公開制度の死―外国人労働者の悲惨を隠蔽
2020年はコロナウイルス禍で、外国人労働者(とくに実習生)の窮状が報道などで散見されてきたので、11月19日、石川労働局を訪問して、「2020年4月1日~11月18日までに、石川県内の外国人労働者からの相談(労働相談票)」の開示を請求した。12月8日に開示決定があり、10日に同局を訪問して、開示文書9枚(表裏18ページ)を受け取った . . . 本文を読む
入管法改正(2018年12月)から2年
2018年入管法改定時の報道
2年前の2018年12月に改正入管法が強行成立した。その前後の「北陸中日新聞」には、技能実習について、「単純作業、労災隠し、賃金未払い」(2018/11/7)、「深夜まで単純作業、技術学ぶは名ばかり」(11/10)、「低賃金、人権侵害、失踪」(11/14)、「月収25万円、実際は5万円(金沢の実習生)」 (11/14)、「技 . . . 本文を読む
『ナチ・コネクション』を読む
1993年、ドイツの歴史学者シュテファン・キュールは『ナチ・コネクション』(ナチとの関係という意味か)を公刊した。1999年に麻生九美さんが飜訳し、明石書店から発行された。
私自身は、例に漏れず、大戦間のドイツとアメリカの関係をファシズム対民主主義、せいぜいで帝国主義国家間の対立程度にしか認識していなかったが、訳者の麻生九美さんの「あとがき」を読んで、「今まで . . . 本文を読む
年表・旧優生保護法による不妊手術について
【年表】
明治初期 福沢諭吉らによって優生学が導入された―『遺伝的天才』(イギリス)の紹介
1910年代 断種法問題の議論が始まる
1910年 海野幸徳『日本人種改造論』『興国策としての人種改良策』
1919年 丘浅次郎が『最新遺伝論』のなかで、「優生学」と訳して、普遍化した
1920年~精神疾患患者の断種に関する外国文献の紹介
1921年 東京精神病学 . . . 本文を読む
最近、マスコミも、ようやく技能実習生の労働実態について取り上げるようになったが、それでもまだ具体的な曝露は十分ではない。石川労働局が作成した外国人労働者の「労働相談票」を一覧表にして(2004~2014年分)、当ブログに投稿したが、そのなかから技能実習生の労働相談票を抽出し、その内容を投稿する。2011年までの原資料は廃棄してしまったので、2012年から2014年までの3年分である。
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「入管難民法改正案」を廃案にせよ!
外国人技能実習制度は、1993年に創設されたが、その実態は外国人奴隷移入制度である。安倍内閣は資本の要請に応えて、移入枠を無制限に拡大しようとしている。
2004年から2015年3月まで、石川労働局に外国人労働者の「労働相談票」を開示請求してきた。中身は、まさに不当労働行為の山である。
資本はこんなおいしい「宝の山」を、たった3年で帰すなんて . . . 本文を読む