「ミャンマーと日本」についての整理(1)
(1)日本の過去責任
15~18世紀にかけて、ミャンマー・ラカイン地区ではアラカン王国(ミャウー朝~コンバウン朝)が繁栄し、多数派の仏教徒と少数派のムスリムが共存していた(宗教的対立は微弱だった)。
1826年ラカイン地区はイギリスの植民地となり、仏教徒とムスリムの共存関係が崩れた。1886年にビルマ全土がイギリスの植民地になり、仏教徒のビルマ族(人口 . . . 本文を読む
20211018『きみが死んだあとで』
標題が気に入らない。私たちの目の前で撲殺された山崎君が、「死んだ」などと、空言のように表現してほしくないのである。もしも、私に、山崎君ほどの勇気があれば、装甲車の向こう側に行き、私こそが山崎君であったはずだ。
山崎君が殺されたという事実を知ったのはいつの時点だったのだろうか、弁天橋で怒りがこみ上げたという記憶もなく、放水でずぶ濡れのまま、法政大学に引 . . . 本文を読む
20211016 ヨネさんを偲ぶ
2008年にヨネさんが亡くなってから13年が過ぎた。ヨネさんは私たち共通の友人だった。ヨネさんは博識で誠実だったが、シャイな男だった。「障害者」自立センターの高さんや中尾さんの介護を熱心に引きうけていた(当ブログ中の『「障害者」が自立して生きることの意味』参照)。
あるとき、卯辰山の喫茶店で、向かい合ってコーヒーをすすっていると、ヨネさんが突然、「後ろの客 . . . 本文を読む
中国・北朝鮮敵視政策を止め、友好と協力を
2022年度防衛費は過去最大の5・4兆円に達しようとしている。加えて、軍事基地の聖域化を狙って「土地規制法」を成立させた。小松基地などへのF35配備計画は朝鮮半島への侵略・攻撃計画に基づいている。地上イージス計画は住民の反対で頓挫し、新イージス建造も破産したが、日本はミサイル迎撃を口実に敵基地攻撃体制構築を狙っている。中国・北朝鮮を対象にした日・米・英 . . . 本文を読む
文弥へ 2021年10月4日
文弥が遠くへ旅立ってから、もう9年も過ぎてしまった。
はじめて会ったのは、あの汚い映研の部室。
段ベッドだったか、天井裏だったか、
ごそごそと音がして、はしごを伝って降りてきて、
やおら鏡に向かって、その濃い髭を剃り、
オールバックの髪をなでつけていた。
まあ、おしゃれな男だった。
そして、
1969年、教養部のバリケード封鎖が始まって . . . 本文を読む
尹奉吉、大阪衛戍刑務所の生活
1932年11月18日に大阪衛戍刑務所に移監された尹奉吉は、そこでどんな拘禁生活を強いられていたのだろうか? 知人から、北原泰作著『の後裔 わが屈辱と抵抗の半生』(1975年刊、石川県立図書館蔵)を紹介され、その様子をうかがうことが出来た。
北原さんは1927年1月、岐阜歩兵第68連隊に入営し、同年11月の閲兵式で、軍隊内部の差別の存在と待遇の改善を昭 . . . 本文を読む