安達太良山に行っていた間だけが、馬鹿みたいに天気が良かった。青空が広がっただけでなく、ほとんど無風状態だった。ここ数日は、嵐のような日が続く。登山中にこんな天候に遭ったら、低体温状態になって体が動かなくなる、ということだってあるだろう。実際、山頂に向かう牛の背は、まさに牛の背中の上を歩いているようなものなので、会津の方から上って来た冷たい風が、猛烈に吹いていた。
いつもこの時期はこんなに荒れるのか、と地元の人に尋ねると、この辺は風の強いところだからという答えが返ってくる。ミストラルとか、シロッコとか、風にもいろいろ名前がついている。日本でも六甲おろしとか、からっ風とか、地方によって独特の名前がついている。この辺のは、安達太良おろしというそうだ。あの尾根で受けた風が、尾根を越えて郡山方面に吹き下ろすということなんだろう。
政治の世界でも、最近「野田おろし」とか、ちょっと前なら「菅おろし」だのいうのが話題になっていたが、あれも猛烈に激しい風だったんだろうな。
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