おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

窓からの景色

2019-05-25 11:20:38 | 福島

 今日の福島は、日本でも一番暑く35度になるらしい。と言っても、本当に暑いのはコンクリートで覆いつくされた街の中の話で、緑に囲まれた我が家は、少々の暑さではビクともしない。今朝は散歩を済ませると、裏の庭の先にある他人の土地に生い茂る雑草を、勝手に草刈機でバリバリ刈っておいた。ボサボサに伸びた草は見るからに暑いし、風の通りも悪くなりそうな気がするからだ。

 近頃は朝4時になると白々と窓の外が明るくなる。トイレに起きた僕に気づくと、テオはトコトコと僕の後ろを付いてきて、そろそろ散歩の時間じゃないかとそわそわし始める。その後はもう二度寝をさせてはくれない。枕元で人の顔をペロペロ舐めたり、助走をつけてジャンプすると、人のお腹の上に着地するのだ。

 ついに根負けして5時半には家を出る。太陽はすっかり地平線から顔を出し、すでに辺りはギラギラとした夏の光線に満ちている。

 たっぷり1時間は歩いてくるが、そのくらいでは遊び盛りのテオにはとても足りない。家に帰るなり中庭をサンダルをくわえて走り回ったり、花壇の穴掘りを始めたりと忙しい。玄関先の道路を誰か通りすぎようものなら、慌てて家の中に飛び込んできて窓からチェックしている。

 「おい、テオ。知り合いでも通ったかい」

 「えっ、なあに」と、テオは窓の外の世界に夢中になっている。この窓は、ドリもトトもいつも顔を出していた窓だったので、我が家ではほとんど犬たち専用の窓だ。

 窓というのは不思議なものだ。こちら側は守られ安心できる区切られた空間だが、ここから見える景色は無限に広がり、青い山や海へとつながっている。

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