この二日間、携帯電話が使えない状態が続いている。KDDIの通信障害のためだ。この前のソフトバンクの不具合だったときには完全に他人事だったが、今回は思いっきり不便を感じている。
最初の頃はテレビで不具合が生じていると言っていても繋がっていたので、一部のことだと気にしていなかったら、そのうち自分の携帯電話も通話ができなくなってしまった。もっとも通話ばっかりしているわけではないから、一日我慢すれば使えるようになるだろうとタカをくくっていたが、二日目になるとさすがにいい加減使えるようにしてくれとイライラしてきた。不思議とこういうときに限って、次々に通話しなければならない案件が舞い込んで来るのだ。
ニュースを見ていたら、すでに復旧作業は終了したという。良かった良かったとひと安心するが、通話はいつになってもできない。全然復旧していないではないか。復旧作業が終わっただけで、復旧したわけではないということなのか。そのうちデータ通信は復活しました、みたいな言い訳をしている。なんだそれ。
復旧するというのは、以前と同じように使えるようになって初めて復旧したと言えるのであって、部分的に復旧だの、随時復旧だのいうのは、会社側の理屈なのである。
昔から蕎麦屋の出前がなかなか来ないときに催促の電話をかけると、「今出たところです」という返事が返ってきたというのは当たり前だった。実際に出前に出てようが、まだこれから出かけるところだろうが、蕎麦屋は「今出たところです」と答えるのが常套手段だったのである。今回のKDDIの説明を聞いていると、どうも蕎麦屋の言い訳のようにしか聞こえない。
ちなみに携帯電話が使えなくなった人は、あわてて公衆電話を探そうとしたそうだが、それでさえスマホが使えないと見つけられないそうだ。なんだかなあ。