フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

人生に野遊びを

2022年05月10日 21時09分26秒 | キャンプ
さて、日本には数多キャンプ場があるわけだが、そんな中で「1度は行ってみたい」と言われるキャンプ場や、「聖地」と呼ばれるキャンプ場がある。
ただ、キャンプと一口に言っても嗜好はみんな違うので、「一度行ってみたいところはどこ?」とか「聖地と言われてどこが思い浮かぶ?」と言う質問の答は結構割れるとは思うな。ふもとっぱら(その規模と歴史と富士山の雄大な眺めから)とか笠置キャンプ場(予約不要で直火OKということで関西では名を馳せた。今は直火NG)とか浩庵キャンプ場(主に「ゆるキャン」のファンにとって)、なんてあたりが比較的多い答になりそうですけどね。
んで、今回の話題は、そんな1度は行ってみたい、という回答をする人がそこそこ多いであろう事が想像できるキャンプ場について。
スノーピーク ヘッドクォーターズである。
新潟県三条市にある、アウトドアブランドのスノーピーク本社に併設されたキャンプ場。ファンの多いブランドであるから、そこがやってるキャンプ場となればファンは一度は行ってみたいと答えるんじゃないかと思う。実際かなりの人気キャンプ場になる。

んで、どういうわけだがゴールデンウィーク終盤の5月7日~8日に予約が取れてしまい(ホントたかだか2週間くらい前になぜか予約できた)、今回キャンプしてきましたわ。
今日ではすっかり日本を代表するキャンプブランドに成長したスノーピークだけれども、シンプルかつ機能美を追求し、かつスタイリッシュなギアやアパレルは人気が高く熱烈なファンを生んでいる。そこが経営するキャンプ場もスタイリッシュかつシンプル。

なだらかな起伏をまとった広大な芝生サイトは見るからに清々しく、スノーピークに思い入れがなくとも、この風景を見たら「ここでキャンプしてみたい」と多くの人に思わせるであろう光景。施設的にも古く感じられるものは場内にほとんど無いし、シャワーに至っては24時間いつでも使える。
サイトは基本フリーサイト(区画サイトは少ない)。そしてフリーサイトの値段は1人1,650円(税込)と実に安い。スノーピークなのに(意味深)
この値段であるから例えば高規格キャンプ場とかと同列に語るべきではないんだろう、というのは分かる。この金額でこの雰囲気の中キャンプできるのに文句言ったら罰が当たるぞ、と言われてしまえば実際ぬたりもそうかもなあ、と思う。
それでも、ここを他人に利用を勧めたいかと言われれば、エクスキューズがつく、と言うのがぬたりの本音だったりする。ネットの口コミとかだと大絶賛の嵐なんだけど、ぬたりは誰彼かまわず勧めたいとは思わないんだけどなあ。
もちろん、その圧倒的な雰囲気と低価格は大きな魅力で、基本オススメのキャンプ場であることは間違いない。けれども低価格であるから目をつぶる事があるのも事実で、一番ぬたりが気になったのはトイレと炊事場の少なさだ。
最大200組程度と言われるキャパシティに対して、便器の総数自体は不安はあれどもこんなもんか程度の数になるとは思うが、5万坪を超える面積に対してたった4カ所というのは頼りないにも程がある。一番遠いところなら徒歩5分くらい余裕でかかるわけで、漏れそうになって駆け込んだら全部使用中、なんてことになったら目も当てられんぞ。あと2カ所くらいはあっていい。炊事場もトイレに併設だからこれも遠い。場内は起伏もあるから単純に距離だけでは測れないほど、場内の徒歩移動は疲れるのよ。
また、場内の起伏は雰囲気を醸し出すのに一役を買っているが、平坦な場所が少ないというデメリットも併せ持つ。区画サイトやオートキャンプサイトのキャンプ場は無傾斜かつフラットがデフォルトみたいなもんで、この点でも魅力はやや減じる部分はあると思う。
また、個人的に感じたところでは駐車可能箇所がわかりにくすぎる、と言うのもある。フリーサイトは8カ所に分かれていて、駐車できる場所もちゃんと設定されていて、最初にスタッフの説明もあるのだが、実際にサイトに行ってみるとこの表示がかなり分かりにくい、と言うかぬたり達が利用したFサイトに至っては表示がまったく無い(又は失われている)。ぬたり達のように初めて行った人間にとっては、最初に駐車の仕方すら説明されたのに、目当ての場所に止めていいのかどうかすら分からない、というのは不安でしかなかった。

以上がキャンプ場に関しての感想部分で、以下は蛇足になるが、今回ぬたり達はテントとタープのセットをレンタルしたのだが、中に入っていると言われた組み立て方の説明書が入ってなかったり、タープを固定するロープが2本足りなかったり、ホントにこれレンタル品の中身チェックちゃんとしてるか? と疑いたくなることもあった。まあロープに関しては見落としの可能性があるからなんとも言えんが、少なくとも組み立て方法についての説明書類が入ってなかったことは間違いない。気合いと勘で組み立てたぜ。

とまあ、かなりマイナス点ばかり話したが、そのサイトの風景はまさにスノーピークのキャンプ場らしいシンプルかつスタイリッシュなもの。そして驚くほどリーズナブルですから魅力は大きいキャンプ場であることは間違いないです。ただ、トイレを重視する人(トイレ自体は清潔で新しいよ)とか、テントの設置条件を気にする人には盛大にエクスキューズがつく、という感じなのね。この点が多少なり妥協できるなら、行って損はないですよ。
また、今年隣接して温泉施設がオープンして、キャンプをしながらのんびり温泉にもつかれるようになった。こちらは日帰り入浴1,600円とスノーピークらしい高価格(意味深)ながらも、こういう施設デザインさせるとホントあの会社はスタイリッシュで、ホントにまあカッコいい温泉でしたわ。
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