フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

妄想は楽しいな

2017年10月20日 22時28分23秒 | 僕もうさだファンじゃ(殴)
mixiのボイスで「自分が乗ったことのある列車で、最も乗車時間が長かった列車は?」というつぶやきネタが流れてきて、ぬたりの場合この回答は、寝台特急さくらだったんだがね。
さて、寝台特急さくらと言えば、廃止の時にさださんが「さよならさくら」という歌を出してましてね。この曲、ぬたりにとっては「うん、この曲は好きだね」と自信を持って言える最後の曲ですね。これ以降も、例えば「御乱心」のように個人的なスマッシュヒット企画はあれど、曲単体と言うことであれば気に入ったのはこのあたりが最後。
曲自体は、文字面を追えば、「好きな人の重荷になりたくなくて、寝台列車で故郷に帰る人の独白」になるのだが、その独白が寝台特急さくら自身が言いたいであろうこととのダブルミーニングになっている・・・と、ぬたりは勝手に判断してるんだけどもね。
寝台特急さくら自体はそれなりの歴史を持つ列車だし、名前もおそらく日本人が一番好きな花の名前を冠している。東京発で物理的に線路が終わるまで西へ西へと走る列車であり、なかなかにドラマチックな列車であったと言える。しかし運行に費用もかかり、かつては長距離移動の花形と扱われ、国鉄からも利用者からもありがたがられたブルートレインも、すっかり利用者も少なくなり、JRからもありがたがられることもなくなった。その歴史を終えるにつき、それでも惜しまれつつ去ることができるのなら、寝台特急さくらが呟くことができたのなら、おそらくは「さよならさくら」の歌詞のように呟くんじゃないのかなあ、なんて妄想を、ぬたりはこの曲を聴いた時に思ったものだし、この歌詞はそういうことも織り込んだものに違いない、とぬたりは勝手に確信しているのでな。長崎という土地を「最も気に入った観光地」と思っていて、寝台特急さくらにも乗ったぬたりとすると、そらもうこんな妄想ができた曲は好きになるってもんよ。
それにしても、ブルートレインという乗り物がなくなって随分経ちますね。ぬたりは「さくら」と「あかつき」に乗ったけれども、車両の老朽化が激しかった九州ブルトレはともかく、まさか北斗星まで廃止になるとはなあ。水曜どうでしょうのDVD副音声で、「いつか、ブルートレインなんか乗ってるよ! という形でこの映像も価値が出る」なんて話してたけど、あれから干支一回りでそのとおりになったな。乗った早々の「プンと臭うね」という大泉さんの感想も貴重と言えるなあ(臭いんじゃなくてリネンの消毒の臭いです、念のため)。寝台列車自体は多少の復活の動きで、JR九州が「ななつ星」、JR西日本が瑞風、JR東日本が四季島とデビューしてきてるけど、あれは移動のための寝台列車と言うよりも観光パック商品でしょうかえあ、性格がかなり違うよね。
この、移動手段と考えた場合の使いづらさ、は、実はブルートレイン晩期には顕在化してた。例えばぬたりが乗った寝台特急さくらと、新幹線と特急乗り継ぎ、東京→長崎でどちらが安い? と言ったら、実は新幹線と特急乗り継ぎの方が安かったのだ。在来線特急には新幹線乗り継ぎ割引という制度があり、博多で乗り換えた場合、長崎行きの特急かもめの特急券は半額になる。これを使うと新幹線利用の方がトータルでは安くなったわけ。こうなると「安く移動したい」というニーズも満たせないわけで、そら利用者が少なくなるわな。
個人的には寝台列車は好きで、夜用のビールとか食糧を買い込んでいる時のわくわく感や、ベッドに体を投げ出して夜の車窓を眺めるのとかは、何とも言えない心地よさなんだが、まあこれは、そういう経験ができて良かったな、と考えることにしますわ。移動手段としての寝台列車は、いまやサンライズが最後の砦だけど(ぬたりは乗ったことあります)、さて、いつまで走っているのやら。後継車両とか期待できないしなあ・・・。

さて、長時間乗車と言うことで言えば、時刻表どおりなら寝台特急さくらは16時間43分となるが、列車だけでなく乗り物まで含めれば、フェリーの新潟→小樽16時間45分の方が長くなるな。あれもまあ、ホント暇だったわ。
しかし九州も北海道も遠いなあ。
飛行機で16時間あればハワイ往復できるぜ(成田→ホノルルは7時間強)。
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