フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

ぬたりさんのお仕事日記 最終版

2012年04月04日 19時56分22秒 | ぬたりさんのおしごと日記
ぬたりさんは左遷されても今日もお仕事を頑張っています。

突然だが、青年海外協力隊というものがある。詳しくは知らなくても概ねこんなことするんじゃないかな?ということは皆さんご存じと思う。まあ分からなければ上記リンクをクリックって事で。
で、この青年海外協力隊は「青年」と言いつつ応募できる年齢は広く、20才から39才であれば応募できるわけである。アラフォーとは申せ、四捨ではなく五入して40のぬたりは実は応募できる年齢にある。
で、またこのあたりがある程度の規模の会社の凄いところで、青年海外協力隊参加のための休業というものが、ぬたりの勤める会社にはきちんと制度化されているのである。まあ条件読んでみると、「休業中は無給、退職手当計算月数からの除算、労災は一切認めない、給与査定上は休業期間の1/2は勤務しないものとみなす」と言った具合で、会社とすれば「協力隊から戻ってきてもとりあえず席はあるよ、窓際にあるかもしれんけど程度の制度であり、これを選択するのはかなりの覚悟がいる。
が、まあ出世を諦めているぬたりである。確かに会社での立身出世を考えればマイナスにしかならんが、その点に関しては全く興味がない。それに帰ってきても席があること自体恵まれていると言わざるを得ない。普通の会社なら年単位でそんな休業など認められるものではないものね。
仕事はあるとは申せ、極端な話をすればタダで海外に行ける。しかもそうそう観光では行けないような国ばっかり。ブルキナファソとかエルサルバドルとか東ティモールとか。未知への好奇心が強いぬたりには、これが魅力的に映るのは事実ですわね。

と言うわけで皆様。ぬたりはこの度青年海外協力隊に応募することになるわけないでしょそんなもの。
辞めるつもりが毛頭無いとは申せ、今の会社にいても先が知れているのは事実で、確かに行ってみたい気持ちがないではない。が、「語学」というぬたりには高すぎるハードルがある。日本語ですら満足に喋れないというのに。英語ですら高校時代に通知表が真っ赤に染まったというのに。

冗談はこの辺にして、先日までこの青年海外協力隊に参加する人が「試験を受験するにあたり、必要な実務経験を積むため」ということで、うちの出張所に半年ほど来ていましてね。数か月前ご奉公を終えて、試験を受験して合格していたわけ。ま、それだけなら別にぬたりは何も思わなかった。
が、数年前にやはりJICAの要請で研修生をうちの出張所が受けていたわけなのだが、その際は「試験に合格した人間に実務経験を積ませるため」に研修生が来ていた、という事実があるのだ。要するに順序が逆転しているのだ。「合格してから実務研修させる」から「実務経験させてから受験させる」にね。
良い意味で取ってあげるなら「実際に出来る人間を送り出したい」、意地悪な見方すれば「実務研修の経費なんかこっちで持ってられっかこの不景気なご時世に」というJICAの思惑は見えますけどね。まあ、この際そこはどうでもいい。
で、まあ彼を受け入れたのは中堅職員の一人の出身大学のツテで頼まれた、ってことなんだけども、まあこちらとすれば断る義理もない。一緒に仕事してくれるんだから、社内の口減らしが横行する昨今では単純に人足としてもありがたいし。
ただ、ここに来る彼のことを思うと若干心に引っ掛かるものがあったのも事実。うちの出張所は、同業他社と比べると規模が小さいのね。人員的な意味は勿論、予算的な面においても相当にな。
勢い、他社が機械でやるところも手作業でやることも多いし、器具関係も「補修」が業務として成り立つくらいにそらもう古いものをこき使う。勘違いしないでほしいが物を大事にしているのではない。新しい物を買う予算がないのだ。
そんなとこに突っ込まれる彼のことを思うと、そら心も少しは痛むわけでな。もっといいとこ行ければよかったのになあ、なんてな。実際ローテクな作業や器具の補修をずいぶんやってもらっていた。

そんな彼がとうとう任務地へ間もなく旅立つという事で、指導係として任に当たっていた同僚に連絡があったらしい。休み時間にその話になった。なんか言ってました彼?
「うん、行き先はアフリカらしいよ。んで、「器具も少ないアフリカで役に立ちそうな技術をたくさん教えてもらって、同期の中でも鼻が高いです!」とか喜んでたよ」

なんつーか災い転じて福となすというか、他のトコなら機械等でやる作業も手でやってもらわざるを得なかった分、そういうスキルは身につけていただいた模様で。まあともかく彼にはアフリカで頑張ってほしいと思いつつも、「いらんことも手でやらされてスキルが身についた」と言われても、ちっとも褒められた気がしないのはホントもうどうしようかなあ、と思う今日この頃でありましたとさ。
コメント
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