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「日本は終わった国」という数字   文科系

2019年10月12日 00時55分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 内容としては知っていた知識でここにも書いてきたことだが、こんな数字を突きつけられると、改めてつくづく標記のことを思う。その原因についても、ここで書き続けてきたことにあると,改めて分かったもの。購買力換算の国民一人あたりGDPが、この20年ちょっとで世界4位から32位に落ちたということが、国民生活、その人生にとって以下のようにこんな悲劇的数字をもたらしている。

『国立社会保障・人口問題研究所によると、生涯未婚率(五十歳までに一度も結婚したことのない人の割合)は2015年に男性23・4%、女性14・1%と急増している。30年には日本男性の三人に一人、女性の五人に一人が結婚しない社会になる可能性が高いという』

 これは昨日の中日新聞コラム「紙つぶて」に担当者が書いた数字だ。この文章の題名は「結婚困難社会」。筆者は「しんきん経済研究所理事長」俵山初雄氏。結婚には魅力を感じてはいてもできない理由があって,そのことがこう書かれていた。『経済力のある男性と出会う機会がない』。それにしても今でももう、男の四人に一人、女の七人に一人が50歳までに一度も結婚できていないわけだ。

 このままでは日本の人口は減っていくばかりだ。「日本すげー!」ならぬ「日本ひでぇー」である。誰がこんな国にしたのか! どうにかして、直せないのか。直す道はあると言いたい。なにしろ、社会の生産力はこの30年取ってみても、ほんとうに飛躍的に伸びているのだから。それが十分に発揮されて、世界の多くの人々に回っていないだけなのだ、と。そうする道とは、例えば、昨日書いたエントリ-「米大統領選、ウォーレンは卓見」の中の、ウオーレンの公約などがそうだ。「金融規制」やGAFA規制を中心としたあの公約は、従来のアメリカ大統領候補の公約とは本質的に違うものだと言いたい。世界の「99・9%と0・1%」の問題をこそ取り扱っている。
 ここ30年の世界を「自然成長的」にこのようにした金融グローバリゼーションについて、アメリカでこういう「根本的」反省が始まったのだから、日本でも同じことが始まるのを心から期待したい。ちなみに、アメリカの大企業経営者団体が最近「株主資本主義は誤りだったから、改善していく」という声明を出したが、これが本心ならばすぐに金融規制が始まると言うことになるはずだ。ウォーレンの公約とこの声明とが同根のものであって欲しいと、そんな可能性さえ期待しているのだが、はて?
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サッカー・モンゴル戦、圧勝原因   文科系

2019年10月12日 00時18分00秒 | スポーツ
  珍しいほどに大勝したモンゴル戦の勝因を,皆さんどう見られただろうか。6点も入ると、攻撃ばかりに目が行きがちになるのが日本人。が、この程度の「攻撃力」というだけなら、ブラジル大会、ロシア大会のそれぞれの予選でも有していたと思う。が、当時はこんな大勝はできなかった。こういう順位が低い相手に対しても、今回のように相手に引いて構えられるとこんな得点はいつも取れなかった。それが今回は6得点というその原因は、なにか。
 
 組織的ボール奪取力の差を見せつけたのである。それもゲーゲンプレスと呼ばれたところの高位コンパクトプレスで圧倒した。
 引いた相手にボールが渡っても、すぐにそのボールを組織的に動いて奪い返してしまう。そういう準備をしながら敵陣に攻め入っていく。だから終始攻め上がっていても、カウンターを全く食っていないのだ。相手のシュート数ゼロという数字こそ、そのことを示している。ここからこんな好循環が生まれた。

①攻めていて、相手にボールを奪われても,すぐに取り返せると分かる。
②すると、いつでもボールが奪えるというわけで、攻めに余裕が生まれるし、攻撃にリスクを冒すこともできる。
③ただ、こういう状況が分かるまではいつものように「得点下手」の日本であった。前半20分まではシュート数10対0なのに、得点は0対0という体たらく! 
④それが、20分過ぎに先取点が入ると、40分までの20分足らずで4得点と、立て続けだった。

 さて、この得点ラッシュの立役者はこうして組織的プレス(いわゆるゲーゲンプレス)そのものになるが、その上で奪ったボールを得点自身に結びつけた立役者は、右サイドの伊東純也だと観た。右サイドバックの酒井と組んでサイドに深く入り込み、クロスを一体何本上げたことだろう? 足が速いからマークをぶっちぎってサイド深くに侵入し、得点に結びつきやすいマイナスのクロスが得意だし、中へ切り込んでクロスを上げるというドリブルも上手い選手である。同じ右サイドには、堂安と久保建英がいるが、これを押しのけた大活躍だった。 

  こうして、彼我のシュート数32対0。こんなゲームはなかなかできないものだが、それだけ日本のプレスがすさまじかったということになる。二次予選は初出場というモンゴルにとっては、未体験の世界最先端ゲーゲンプレスに驚きを通り越して,唖然,呆然のゲームだったのではないか。

 ちなみに、こういう世界最先端の攻撃的守備が、ブラジルW杯ではできなかったがロシアではできたからこそあそこまで行き、強豪ベルギーとも良い戦いができたのだと観てきた。こういう日本は既に,世界で20位以内の国になっている。近辺のアジア内同格も日本より下の韓国だけだから、順位を上げる手段がほとんどないと言うだけのことである。残った今年の楽しみは、浦和がアジアで勝って、12月のクラブカップで決勝戦まで行くこと。それ以前にリバプールと当たったら、それはそれでとても楽しみなゲームになる。
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