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時代が見える最低条件   文科系

2018年03月20日 15時04分27秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 ここのブログ名称を見てやってくるネット右翼諸君は多い。「9条」と題名されているとすぐに突っかかりたくなるのであろう。このブログを始めて13年、そういう人々とも根気強く付き合ってきて分かったのは、ネット右翼は普通の日本史論は何も知らないということ。それも当然であろうと今は分かる。日本会議とか、自民党、公明党など現政権を死守するための半プロ・ネット民が多いのだろうし、原子力村ネット民とか、田母神のような自衛隊「外郭団体」(崩れ)とかもいるはずだから。彼らはそもそも何を知らなかったか。今日は、そんなことを書いてみよう。

 何よりも無知なのは、このこと。今の日本の良さを知らない。どういうことかというと、民主主義発展など、戦前と比べた現在の日本の良さのことだ。戦前と戦後と普通の生活がどう変わったか、これについての知識がなければ、30年後にどうなるのかとか、このまま「変な方向」に進むと10年後にはこうなりうるがそうなっては欲しくないななどという知識、気付き、判断力もないことになる。要は、戦前日本の弁護論以外の知識がないということだが、すると戦前の半封建社会の悪い点を知らないから、そこの「良い所取り」のような変な意識、人間が生まれるということになる。
 彼らと話していて本当に驚いたのがこれ。女性の参政権がなかったことなどもろくに知らないか、この事を改めて考えたこともない。長男以外が親から何も相続できなかったということと、それが何故だったのかということなども考えたことがない。

 こうして、右のネット民の方々と話す時には、高校程度の日本史知識もないと思ってかかった方がよいと言いたい。それでいて、戦前日本政治弁護論だけは、極めて特殊な体系を習っているということである。それで「日本近代史」を識っている積もりだから余計に悪いのである。僕の初めの頃のブログ体験で言えば「こんな事も知らないのだ!」という発見の連続であった。そういう体験を積んでからやっと気づいたのがこれだ。ご自分らの種本内容以外のことは全く知らないと思って話した方がよいとか、もっともっと単純な反論でよかったのだとか、そんなことであった。なんせ彼らは、人間の普通の生活は戦前も今も変わらないと考えているのである。「長いものには巻かれろ(と言うような習慣)」とか「身分制度の感覚(の残存)」、「公的な場所では、女は子ども扱い」(現在のサウジアラビアがそうなのだが女性の運転免許がやっと認められ始めたとか、と基本一緒だった。選挙権がないとはそういうことなのである)などは、ほとんど無知である。

 ネット右翼諸君には、全く単純に反論すればよい。なんせヒトラーが何故、どこでどう酷かったのかもろくに知らないとしてかかった方がよいのである。まして、治安維持法なども含めた東条内閣の世の中がいかに酷かったかなどは、何の現実的知識もないのである。厳しく言えば、あの戦争で日独が勝っても今の世の中と基本変わっていなかったと考えているというような、そんな知識と判断力の持ち主がほとんどなのではないだろうか。としたら、明日の人間社会はこうありたいとか、当面の今はこう悪くなりそうなどという正しい判断力もほとんど欠如していると言うべきである。
コメント (18)
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