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「経済成長」の迷信    文科系

2017年10月30日 15時15分07秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
① 今の株高は、国民生活向上という意味の好景気を意味しない。東証株売買の85%がマネーゲームなのだから。日銀資金、GPIF投資も、国内企業防衛的な意味すらあるのではないか。日本と違って、小国なら食われるだけのこんな国際経済は異常である。

② マネーゲームは、人の職場を創らない。これを奪うだけである。よって、マネーゲーム規制をしなければ「99対1」が酷くなるだけであって、一般消費など一向に増えず、基本的に経済が上向くことはない。

③ 物経済、職場を守り発展させるためにこそ、マネーゲーム規制がなされるべきである。今の世界経済は、これが転倒している。その象徴が「99対1」であり、世界の膨大な失業者、不安定労働者、安いサービス現業労働者の群である。

④ 人が職を得て家族の生活を支えていくのが人の生存の基本だとすれば、世界経済はそういう生活と金融との関係が全く転倒している。根本的な変革が必要なゆえんである。ただし、国連規模で変革せねばならぬという、過去にない難しさが横たわっている。だからこそアメリカは、国連を無視しているのである。日本は、アメリカに追従すべきではない。

⑤ 国民生活上のこういう世界的・根本的問題点を外って置いて、2%目標とか、緩和かこれをどこで終わるかだとかなんだとか。まして、少子化対策などは出来るわけがない。この問題に唯アメリカ追随だからこそ、日本は、国民一人当たりGDPがこの20年で3位から30位まで落ちたのである。日本の会社は(特に弱みを持った会社は)今後もアメリカの空売りにどんどん遭遇していくことになるだろう。そのたびに、日銀、GPIF資金も奪われることになるはずだ。

⑥ 今の金融立国・日米が将来展望懸けて狙っているのが、中国外貨に金融戦争を仕掛けることだろうが、これは無理。あそこは原理的に国家統制経済に近いのだから。そして、それに対抗していきうる利点、強みが「99%対1%」経済国には何も存在しないのだから。

⑦ こうして、世界の経済上の諸困難は、それぞれ大変困り果てている米中日欧辺りが、金融本位世界経済の改革を新たに話し合うことしか道はない。それも、国連でG20の総力を上げてやらねばならない。でないと世界は破産、爆発である。人間、食えなければ、アラブの春のように暴動が起こるしかないのであるから。そんな例は外にも枚挙にいとまがないはずだ。
・アメリカは、GDPの4倍の累積赤字。自治体破産が続出。軍事だけが膨らんで、医者にもかかれない相対的貧困者の群。
・欧州は、何よりも南欧の若者失業者問題。そして、難民問題、ドイツの一人勝ち。ギリシャ金融問題みたいな難問は今後も続出見込み。
・中国も一体、アメリカとの軍拡競争を旧ソ連のようにこのまま続けるつもりなのか。アメリカ金融がここの外貨を狙っているのは、明らかなのだし。
・その他のG20各国は、日米英の金融戦争に戦々恐々としているはずだ。


 こういうことを観ないで、先進国が選挙を重ねているだけでは仕方ないと言いたい。逆を言えば、そうだからこそ、アメリカは金融の言うがままになって、不動産屋さんからテレビで顔を売っただけの大統領が生まれたのではなかったか。衆愚政治も甚だしい終末国である。
コメント (5)
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ハリルジャパン(123) サッカー観戦の王道ということ ②  文科系

2017年10月30日 10時10分36秒 | スポーツ
 1970さんに書いた、コメント二つをエントリーにする。若干の補足修正を加えて。サッカーを観るのにも最も大切な点を論議している大事な内容だと自負している。

【 分かりきったこと! (文科系)2017-10-30 09:38:22
 分かりきったことを繰り返して欲しくはない。ヒデの昔から、「視野が広くて、今どこに動いたらよいか」が見えるているのが名選手。昔の足元を見るドリブラーはその点駄目だったと、ここで何度も何度も語ってきたでしょ。「見回す技術」の難しさまでを含めてね。

 今で言えば柴﨑、ガンバの遠藤。遠藤が余裕を持ってパスを繋げるのは、ポジショニングが良いからだし、柴﨑は十分すぎるその余裕の上にさらに加えて、必要なディフェンスの位置にも動き、潰せるし、最も見出しにくいゴール前のスペースもいち早く見える、万能だ。彼らを観ていれば、「ポジション取り」なんてかなり分かる。個人のはね。

 集団としてのその形(の原則)を、フォーメーションと述べた。そこに、文字通り臨機応変の集団または個人的変化があるのは当たり前だろう。だからこそサッカーは野球とは違って、絶対的エース、ホームラン王という「個人技代表選手」は居ないと僕は強調してきたのだから。

 ただし、これは正直に言っておく。以上のことは全部知っていても、今の僕はこのようにゲームを見ているとね。潰しを中心に両チームのフォーメーション変化・成果を観ている。韓国や世界相手の時の日本が最も弱い部分がここだと考えてきたし、最近はそういう良い潰しからの得点が多いんでね。原口なんて、ここぞというときの激しい潰しをいつも狙っていて、これを得点に結びつけようとしていることが明らかなんだから。今の攻撃的位置の名選手の一つのタイプだと思う。

 話は違うけど、長沢に出した浦和・遠藤のパス、君は観たかね? 彼は若くて成功した選手だが、賢い選手は30になってもまだまだ伸びるのね。憲剛はもっとそうだけど。若い選手の賢さも観なきゃねということ。】


【 思考方法論 (文科系)2017-10-30 09:56:49 
 今後のためにも、標記のことを述べておきたい。君と僕との思考方法の違いね。

 どんな物事を深く考えるのにも、二つの道がある。細かい、具体的な観察から原理を抜き出していく思考と、原理を学んでそれに具体的な観察を付け加えていく思考とね。どっちから入っても観察と原理と、経験と理論との相互浸透を十分にやった思考が深く立派なものになると言われて来た。なおこの二つの入手方、身に付け方の違いについて少々。
 観察は観ていればやがて分かるが、理論はそういうものを読むか聴くかしなければ分からないもの。
 この相互浸透が不十分でどちらかに偏っている場合に、経験主義とか教条主義とか言われることになる。いずれも言われたことの応用がなかなか利かない。前者は細かいことに流れすぎ、後者は細かいことを忘れ過ぎね。前者は観る範囲が限られ、後者はそれを論理の必要に迫られて広げていく。実感的裏付けは前者が強く、後者は弱い。

 まー「おたがい」、こんなことも考えながら、お話ししましょう。相手の欠点だけを無理に勘ぐって、これを推察するようにして衝いているだけじゃ、つまらないだけだ。こんなことを抑えて話し合ったら、もう少し噛み合い、もっと面白くなるかも知れない。】
コメント (3)
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