★むかし俳句雑誌を読んでいて星浪氏の次のような一文に出会いました。八月が来るとこの話しを思い出し皆に伝えたくなります。 (まもる)
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国民学校の児童だった頃奉仕作業というのがあって、飛行場に良く出かけた。
その縁で、あにきみたいな特攻飛行兵と知り合いになった。 そののっぽの飛行兵は四国出身であると言った。私たち児童を案内して、自分の愛機のもとへ連れて行った。そしてその戦闘機を指しながら、「これがなあ、母さんと乗る戦闘機」とつぶやいたのだ、俳句などまったく知らなかったのだが、なんとなくリズムがいいなとほれこんだ言葉であった。
一人しか搭乗席など無かったのだが、母さんの写真でも貼っていたのだろうか。
私は五・七・五のリズムをもつ、無名兵士の独り言を、一句として記念に残したいと思う。
これがなあ母さんと乗る戦闘機 のっぽ飛行兵
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国民学校の児童だった頃奉仕作業というのがあって、飛行場に良く出かけた。
その縁で、あにきみたいな特攻飛行兵と知り合いになった。 そののっぽの飛行兵は四国出身であると言った。私たち児童を案内して、自分の愛機のもとへ連れて行った。そしてその戦闘機を指しながら、「これがなあ、母さんと乗る戦闘機」とつぶやいたのだ、俳句などまったく知らなかったのだが、なんとなくリズムがいいなとほれこんだ言葉であった。
一人しか搭乗席など無かったのだが、母さんの写真でも貼っていたのだろうか。
私は五・七・五のリズムをもつ、無名兵士の独り言を、一句として記念に残したいと思う。
これがなあ母さんと乗る戦闘機 のっぽ飛行兵