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民衆ジャーナリズムの孤軍奮闘         川西玲子さんのメールから

2008年08月14日 11時12分12秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
★風仲間の川西さんからのメール、おすすめ本の紹介です。私も是非読んで見たいものです。(ネット虫)

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 横目でオリンピックを観ながら、読書に次ぐ読書の毎日。
 お陰で、読もうと思って積んであった本の山が崩れてきました。

 中でも面白かったのが、「民衆ジャーナリズムの歴史」。講談社学術文庫です。
 度重なる弾圧と生活苦に苦しめられながら、帝国主義と侵略戦争に反対しつづけた、地方の弱小メディアの奮闘ぶり。

 中でも昭和8(1933)年に京都で創刊された「現代新聞批判」は、発刊部数500余り、月二回発行のタブロイド版ながら、約10年間、軍部におもねる中央の大新聞を批判しつづけました。
 この業績が埋もれたのは、戦後言論界の大物が批判されているからです。

 編集発行人は、「大阪朝日」を依願退職させられた太田梶太。
 大新聞の特権意識や権力闘争を鋭く批判、新聞社の幹部たちを恐れさせ たとか。
 この「現代新聞批判」の秀逸な点は、大新聞の経営や人事面に踏み込み、新聞産業が持つ構造的欠陥を突いていたことです。

 筆者の門奈直樹氏はこう指摘しています。
「権力への迎合を、個人の良心との関連だけで批判しても仕方がない」。
そして山本明の「イデオロギーとしてのジャーナリズム」(論 文)から、こういう言葉を引用しています。
「商業ジャーナリズムはいったん成立すると、その活動はマスコミ機関として、資本主義的発展過程をたどる」。
 マスメディアの「中立化」は、商業ジャーナリズムの帰結なんですね。

 さて、ではどうするか。
 新聞は今、部数が落ちる一方で危機的局面にあります。
 全国紙でもそうですから、地方紙は推して知るべし。
 今まで以上に広告主との関係を重視しなければなりません。
 TVもやがて同じ道をたどるでしょう。

 ネットには、従来のマスコミとは違う力と影響力がありますが、
 商業ジャーナリズムが完全に無くなるとは思いません。
 ケータイ小説が人気を呼んでもプロの作家は必要なのと同じで、商業ジャーナリズムにも役割があります。

 志の高い言論人が商業ジャーナリズムの世界で排除されないために、私たちにできることは何なのでしょうか。
 すぐには思いつきませんが・・・。
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 昭和を生きた全ての人へ、そして昭和を知らないあなたへ
「映画が語る昭和史」もお薦めです。
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=608


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また負けた。いつもの「内容」で  文科系

2008年08月14日 10時42分36秒 | Weblog
3連敗になってしまった。今回も、いつもの内容である。シュート数はほぼ同じなど、世界4位を相手にけっこう互角、善戦したが、終わってみればまた1点差。ペナルティーキックで1点、それで逃げ切られてしまった。
同じアジア勢が軒並み惨敗だとしても、アジア首位の日本には、なんとか勝って欲しかったのに。これで世界にはこんな風評がたつことであろう。
「日本相手には、まず全力を挙げて1点を取る。それでほぼ十分。あとは守ればよい」

こういう日本の僕なりの総括は、10日の投稿「三つのワールドカップと今五輪との総括」に書いたが、書き残したことを最後に一つ。ゴール前が特に弱いもう一つの原因について述べてみたい。

Jリーグ各チームが、点取りを外国人に頼り過ぎているのではないか。
例えば、今季現在の得点上位者7位まで13人で、日本人はたった2人、トゥーリオと巻誠一郎だ。他の代表FW全員を見ても、大久保の5点を除いては、矢野、玉田、前田、田代だれも30位以内にも入っていない(もっとも、前田は長く故障していたから例外かも知れない)。
ヨンセンを助けるタイプのFW・玉田が典型であるが、各チームでは、外国人が得点源になっていて、日本人FWはその補佐に回っていることが多いのではないか。
鹿島のマルキーニョス、浦和のエジミウソン、ガンバのバレー、名古屋のヨンセンなど、上位チームは皆そうだ。
これだけ外人FWが中心では、ぎりぎりのところで頼られて頑張れる日本人FWが育たないのではないかと思う。

さて、この考え方からいくならば、今後の代表FWはこうなる。Jリーグ毎日の闘いで点取りじしんについてぎりぎり頼られている者を中心におくと。
中心は巻、大久保。彼らの補佐が玉田、前田と、そんなことになるのではないかという気がする。

こうであるにしても、オシムが目指した「ゴール前に皆が詰めて、連動して点にする」というのが日本の第1の点取り法であることにはかわりはない。つまり、個人に頼ったり、1人のFWが素早く裏に抜けて点にするというのが、日本の主たる戦い方ではないということである。
コメント (4)
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