彼の笑顔が絶えたのを私は見たことがない。
明治大学の出身者で、不動産業に携わる者の団体に入会させて頂いた折、その入会面接をして頂いたのがM,Sさんだった。
矢継ぎ早に様々な質問を発する際にも、彼は笑顔が絶えない。自分とは全てが違うな、この人と話していると気持が和んでくるな、と思った。聞けば学年も学部も同じだった事に驚いた。二十数年前のことだ。その後、彼は会長に就き、会を磐石に、また大きく飛躍させた。
彼は本当に忙しい。
仕事は当然としても、趣味の範囲が広い。旅行、山、バイクツーリング、酒と、----さすが最近バイクは手放したようだ。
学生時代は体育会ワンダーフォーゲル部に籍を置き、リーダーを勤めた。つい最近まで毎年海外のトレッキングにも出かけていた。
大学を卒業して数年経ったころ京都に旅行した際、一人の和服姿の良く似合う女性と運命的に出会った。彼はその時の出会いを言う。「彼女は天真爛漫で、しかも行儀正しく、物凄くチャーミングで、自分は我を忘れてしまった」と。
その後、彼女に会うため京都まで料金の安い深夜バスを利用して頻繁に通う事になった。土曜日の夜発って日曜日の朝着き、その日を共に過ごし、又日曜日の夜行バスで帰京する。
一年後プロポーズするが返事を貰うのに時間が掛かった。
家業の、幕末に著名な出来事があった老舗旅館の跡取りとして育てられた彼女は、両親の事を考えると家を出られない、との強い思いがあった。
彼も長男で父親との家業が東京にある。
悩み苦しんだ挙句、彼は諦めるべく彼女の両親に挨拶に行った。両親と彼女を前にして「二度と彼女の前に私は現れません。皆様、お元気でお暮らしください---」。そして京都を後にした。
数日後、彼女は上京した。
奥さんになった彼女は二人のお嬢さんを育て上げ、更に美しくなり、持ち前の明るさと聡明さに、パワ-アップされた行動力を駆使し、自ら学院を起こし、今や全国主要都市に六つの教室を開かれている。
そして、 “自分らしく 光り輝いて 周りのために”と言うシャイニング・ワンの生き方を提唱し、“念じても動かねば花は開かない”と言う理念の基、「筆跡心理学」を通じて“品格のある人間性”を目指し、人々の幸せと平和な社会を願いながら今日も東奔西走されている。
お二人の何事にも懸命に、しかも明るく取り組む姿勢や、何よりも“人のために”と言う考え方を貫くそんな彼が、彼女が私は好きだ。
お互い還暦の歳に会の仲間11人で「紫紺の絆 前へ!」を出版した。
先の諏訪大社の御柱祭りには、お二人に同行させて頂き、貴重な思い出を創っていただいた。
このブログも立ち上げの折には彼に手ほどきを受けた。
また何かにつけお二人には「海側生活」にも度々お付き合い頂き、ステキな時間を持たせて頂いた。
これからも彼の、彼女の笑顔に触れたい。
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないと言うが、人も人によってしか磨けない。
私もM.S氏にはなにかと懇意にしていただいております。
回りが自然に持ち上げたくなる人ですね。地位も名誉も
ほしがることなく、たんたんと人の世話をしてくれます。
いつも勉強をしており、会うたびに新しい情報をいただいています。そして結構面白い。
奥様が又凄い。ちっとも偉そうにしていませんが、十分に
偉い人です。きさくで、よく気の利くところも旦那さんとそっくりです。いいご夫婦ですね。