松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

竿灯の見せ方は、つまらない。

2018-08-06 13:26:44 | 日記・エッセイ・コラム

 竿灯は国の重要無形民俗文化財に指定されている。ところがテレビでは、そのことに納得がいく説明がない。今年も竿灯の本数が去年に比べてどうだとか、そういう話しかしない。稲穂に見立てた竿灯の数が多ければそれで豪華なのか。


 本当の竿灯の迫力を伝え切っていない気がする。今年は新しい試みとして差し手の頭にカメラを付けて、演技者目線の映像を見せてくれた。一応、拍手を送ろう。
 しかしまだ物足りない。重さが50kgあると、毎回言っている。しかし観光客が触れるのは、軽い子供用のものだ。あれでは本物の重量感が伝わらない。実際に触って、上げたことはないが、竹竿で組んだ提灯は、しっかり固定されているとはいえ、柔軟にしなるはずだ。今度はその竹竿にマイクを仕掛けて、演技者が感じる音を伝えて欲しい。


 昔、大した見世物が無かった時代を想像しながら見る竿灯は、景気のいいお囃子のリズムに乗って、力自慢の男衆が技を競い合う、美しさも兼ね備えた祭りだったに違いない。
 その曲芸でありながら優雅な演技を、TVの2次元でどうにかドラマチックに表現できないもんかなあ。肩と腰にできたアザを見せるとか、差し手のこころの内側に踏み込んで欲しいなあ。

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