小渕長官が額を掲げて「平成です」と言った時、受けた印象は、なんだこのつかみどころのない頼りない響きは?というものだった。
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言葉はそれが発せられた時から「呪(しゅ)」が掛けられる。もうその印象は永遠不滅だ。と陰陽師・安倍の清明が言っている。
つまり平成時代は、ふにゃふにゃした時代だったのだ。その証拠に日本は経済的には実に軽いものだった。勢いが無かった。
救いは天皇陛下のふるまいだった。法律に基づいた新しい天皇の在り方を追求され、各地に行幸されて一般平民と同じ目線で言葉を交わされる姿は、ふんわりと温かく「平静」なものだった。
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言ってみれば平成はまさしく、今上陛下を象徴する時代だったと言える。のではないだろうか。
陛下は頼りない平成を自らの行動で、意味のあるものに、してみせたのだ。
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最近になって「平成」決定の舞台裏が明かされた。3つの候補の中から選ばれたが、そのうち2つはSで始まるものだった。これでは、選びようがないではないか。そんなこったろうと、思ったよ。
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