松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

陸前高田、その3

2014-03-27 09:39:59 | まち歩き

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身体が限界だったので、戻ろうとする本能しかなかった。

ここには、店と言えるものが一軒だけあった。それが何の店か

見極める集中力がなかった。

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陸前高田から気仙沼までの国道には、コンビニが一軒あるのみだった。

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この風景が見えるローソンで、栄養を補給した。ポカリは私の

心の支えだ。このミネラル分が、心臓の筋肉を動かし続けてくれる。

頭上はるか高い所に、津波の最高到達点の看板があるから、この店も

飲み込まれたはずだ。この日ばかりは「いらっしゃいませ」の言葉を

無視して真っ直ぐトイレに向かった自分に反省した。ほかの店なら

無視して構わないが、ここだけは、そうじゃない。そういう気が、

あとからした。

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こんなにも美しい入江を、姿を変えるに忍びない。

平たいままじゃ、だめなのか。自分なら、元の場所に戻りたい。

千年に一度なら、千年後に期待して、いいんじゃないか。

千年前がどうだったか、知っているなら、千年後の科学は

想像もつかないほど、発達しているに違いない。

平地の公園から突如、シェルターが出没したり。

救命衣にもなり、衝撃にも強い繊維を使ったズボンやシャツが

出現して。

チップを埋め込んだ人々には、情報がいち早く伝わり、

危険な場所にいる人間をキャッチしたロボットは空中から

なんなく救出する。

そういう未来に、期待しちゃ、だめなのか。

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