松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「アルミ蒸着」という包装技術

2022-12-08 09:36:45 | 日記・エッセイ・コラム
 今年に入ってから、何かのTVで「アルミ蒸着(じょうちゃく)」という言葉を知った。融着でもなく、焼着でもなく、蒸着。なんか記憶に残る言葉で、ポテチの袋を開けるたびに「アルミ蒸着」が頭に浮かぶのだった。

 なんか知らんが、アルミの蒸気を吹き付けているわけではなく、凝結させているらしい。野菜ジュースを飲んでいて、コレもか。と思って開けてみた。

 「たたんでくれてありがとう」「いや、どういたしまして」畳んで捨てる人にしか、見られない表示。イケてるやないか。そして内側は、期待通り銀色に輝いていた。

 アルミ蒸着の利点は、想像がつく通り ①湿気を通しにくい ②酸素を通しにくい(酸化しにくい) ③光を通さない ④香りを逃がしにくい てな、もんですわ。

 私の調べたところでは、食品に最初に使ったのはカルビー(株)らしい。やっぱりポテチが最初だった。カルビーのポテトチップスは1975年に発売されたが、当時はKOP/PE/CPPというフィルムの構成だった。なんのこっちゃ。

 当時は包装技術の最先端バリア性だったが、光による油脂の劣化対策が充分でなく、1987年に初めてアルミ蒸着の製品が発売された。以降は食品包装の分野で急速に普及していった。

 ありがとうっ、カルビー! 今日は、ビネガーの爽やかな酸味「フレンチサラダ」でお世話になってます。

 真珠湾の奇襲から始まったと、言われている太平洋戦争。あれから81年。もう忘れなきゃ。と言っても被害者ツラした国は忘れてくれない。
 90年バブル崩壊前の80年代は、日本が世界の先端を走っていた。その中で生まれた、いつ食べても美味しい「ポテトチップス」だったんだね。

 あの頃の技術者は、優秀だった。

 ここにいるような、落ちこぼれを除いて。
コメント (2)
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