松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

金足の異才、谷口重光氏の「あけびづる工芸」

2022-03-10 14:35:03 | 日記・エッセイ・コラム
 金足にはもう一人、天才がいる。あけびづる細工で縄文を表現する谷口重光さんだ。

 工房を入るとまず、2m超えの編み物が鎮座している。この髭の立派な方がご本人。

 サイズ比較のため居てもらった方が、と言ったら快く隣に立って下さった。

 谷口さんは、高校時代地元で縄文土器の発掘調査に参加して以来、「縄文」に目覚め、それ以来土器の文様と形を探求するようになる。

 工房内部は光が少ないので、色の鮮やかさが分からない。撮ってモニターで見て初めて、色彩の綺麗さが現れる。

 縄文柄の治具も手作り。柔らかいうちに絡めて、形を整える。新作の文様もあるそうだ。

 太陽のように見える円が9個で、一つの作品。これは「曼荼羅」。

 1個が直径1mほどある。この1mを作るのに約4か月。取り掛かる前のツルの皮剥ぎなどの前処理は含まない。

 真ん中の1個だけ欲しい、という友達がいて、困っているそうだ。ざっと計算してみた。手間だけで100万は超えるな。「200万!」。勝手に値段をつけた。「いや、税務署が・・。」

 重光さんは、作品を手放したことが無い。純粋「趣味」の世界。駅前の藤原商店の正三氏が、マリマリで「追分駅から有名人を探す」回で推薦したのが、公になるきっかけだった。オレもそれまで知らなかった。あ~、その前に広報「かなあし」では取り上げていたかな。

 今回がネット世界初出だと思う。オレの目に、狂いはないと思うよ。氏は千万単位の価値を創造していると思う。
 谷口氏は田んぼはやってないので家に居るらしいが、午前は工房。午後は幼稚園の孫が帰ってくるから仕事にならないらしい。ゆえに訪問するなら午後がいいらしい。今度行く時は、何かしらお土産を持っていかないと。今回、タダ行って、ポストカードまでもらっちゃったからな。

コメント (2)
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