朝、妻が来て来てと呼ぶ。サンルームから外を見ると、タヌキらしい生き物がうろうろしていた。これじゃ、分からんかあ。
それがタヌキと思った訳は、体の色だ。ただ、首が異様に長かった。これは経験がある。春先のタヌキは、かわいそうな位、痩せている。
5年前の4月、八郎潟残存湖の西岸で見たことがある。漁師小屋の前でエサを食べる野良猫に混じって、変な動物がいた。
痩せているばかりか、体毛も抜け落ちて、みすぼらしいったら、ありゃしない。タヌキのプライドを捨てて、キャットフードをあさっていた。
今日のタヌキは、庭をUターンすると鉄道の方へ行く。線路を超えて、向かいの住宅へ向かっていった。カメラを取って来て、何とかそれらしい姿をとらえたつもりだったが。
枯草に混じって、探すのに苦労した。保護色になってやがる。
追分は、タヌキが出るほどの田舎じゃないよ。ない、つもりだが。自信がなくなった。
早口言葉「若隆景」・・・わかたたたっ、いでっ、舌かんじゃった。