松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「押絵びな」を作っちゃった角館・安藤家

2022-03-01 18:16:32 | 日記・エッセイ・コラム
 今年は「角館ひなめぐり」が中止になったが、商家などは飾っていると聞いた。そこで「押絵びな」を確認するために、テレビに出た安藤醸造本店へ行くことにした。

 「押絵びな」とは江戸中期に信州と東北地方で流行ったお雛様らしい。絵師の描いた下絵を元に、布で型を切り抜き、綿を詰めて、立体感を出した人形だ。

 角館では地元の絵師、平福穂庵が描いた下絵が残されていて、これをもとに制作したのはどこの誰か、そもそも女の子の節句として作ったのか、お雛様と同じ意味合いで飾ったのか。いろいろ聞いてみたい事があった。

 シカシ段飾りの1式が、開口一番「自家製」と聞いて、あまりのことにビックリして、あとはただただ写真を撮ることしか頭に無かった。

 なるほど。冷静に良く眺めると、歌舞伎役者風の顔ではなく、カワイイ現代風のお顔になっている。う~ん。これを一から全部、作ってしまったとは。

 その人物は、安藤家第11代の次女、安藤陽子氏。15年の歳月を掛け、2013年に完成したという。これを作ってみよう、作れる、と思う事自体普通でない。さすがは安藤家、感服つかまつりました。

 なお、座敷蔵には当家に伝わる本物の押絵びなが飾ってある。

 こちらは歴史を感じる古風な絵柄で、

 馴染みの人物名や物語の一場面がある。

コメント
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