偶然、セレモニーに立ち会う事が出来た。伊勢堂岱遺跡の縄文館に着いたのが昼の12時。 週末の土曜日、オレひとり貸し切り状態で遮光器土偶を堪能した。後から昔のギャル二人が来た。帰り際、受付嬢が遠慮がちに言う。駅のセレモニーに見えたんじゃありませんか。えっ、そういうのあるの。
ここから歩いて行けるというので、おばさん、いや元ギャルと向かった。しかしかなり遠い。道路が見えるし、車の方が早い。急いで車に戻った。
ギリギリ間に合った電車は、普通列車だった。
駅と言っても、秘境駅に近い、ホームだけの駅に三々五々人が集まって来る。ここから見る遺跡は、右半分を占める平らな山と、その左の縄文館。
この山には、ストーンサークルが4個もあるんだぜ。今は閉鎖中だけど。
寒空で急行を待つこと25分。来賓4人の挨拶が、住民におしりを向けて行われた。狭いからしょうがない。報道に写ることが大事だから。
終わると間もなく、美しい赤に景色が反射してピカピカの列車が来た。
それぞれがポジションをキープして、あっという間に発車時間。皆で手を振る。
乗客、居たか? 何人か3~4人居たけど、乗客らしくなかったな。
それでも彼らに向かってホームから盛大な手振り。中の人は、満面の笑みで応える。
随分、人が集まった。駅、誕生以来じゃないか。
忘れていたが、こっ、コロナ、大丈夫かっ。
大丈夫、大丈夫。コロナは、こんな田舎まで来ない!