爆心から５ｋｍの、秋田駅とＮＨＫはどうなる。

　さあ話も佳境に入って来ました。きのう生き残った人々はどうなる。

 　ちょうど新屋演習場から５ｋｍにあるＮＨＫと秋田駅にいる人は、３秒後から２０秒の間に来る衝撃波によって、構造材以外の家具や物品やガラスが粉々に割れ、破片が突き刺さります。

 　爆心から発生した火災は、その後の衝撃波により一度吹き消され、新鮮な空気の流入によって再発火し、制御不能の大火災へ成長する。都市全域が炎に包まれるファイアーストーム（火災旋風）という状態となる。

 　広島・長崎では多くなかった自動車から燃料が漏れ、防火帯のはずの道路を火の帯に変える。

 　結果、４ｋｍ圏にある旭川が防火帯となるか、５ｋｍ圏の鉄道が最終防火帯となる。

 　秋田駅とＮＨＫは、その線上にあるので、運が良ければケガしただけで済むかも知れない。

 　ここまでの割と楽観的な想定でも、５万人から７万人の死者が出る。

 　東部ガスのＬＮＧとＬＰＧ基地が誘爆し、秋田運河の油槽所へも延焼という想定になると、また話は違って来る。

 　新屋へ外出してなくて、５ｋｍ以上離れた我が家に居たとして、さあ次はどうなる。

 　次回はフォールアウト（黒い雨）による混乱と被害だそうだ。