松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

地元の逸品「粕誉れ」

2016-06-29 16:25:19 | 日記・エッセイ・コラム

 男鹿に行く途中に、脇本という地域があります。トンネルの手前です。ここは、あなどることが出来ない地域です。なんたって、中世の巨大山城「脇本城」の城下町ですから。それと忘れてならないのが、ペルーの天野博物館を創設した天野氏のふるさとです。

 脇本は天野姓が多いです。今回の珍品も「アマノストア」から始まります。この、看板もない、通り過ごしてしまうような店に、「粕誉れ」はあるのです。

 チーズと酒粕と味噌、三位一体です。発酵食品の三位一体。体に悪いはずがありません。

 チーズもかなり、こなれていますが、なんといっても酒粕です。酒粕と味噌の境目が分かりません。混然一体となっています。酒のつまみとしての「酒粕」になっています。私はこの「さけかす」だけで酒が進みます。一体どういう「さけかす」なんだ。「さけかす」で「さけ」が飲める。どういうこと?

 酒粕に味をつけると、こうなるんだ。しかしただの酒粕ではない。半年寝かせた大吟醸の酒粕です。味噌は色から察するに、秋田味噌ではないですね。白味噌かも知れません。この混ざり具合が素晴らしい。いつまでも、舐めていたい。そういう味です。腹に収まってから、戻ってくる香りで、また余韻が楽しめます。なかなかの酒粕だと思います。さすが大吟醸。

 一本2千円と、決して安くありません。いきなり店を探し当て、寄った私に「ちょっと時間下さい」と一本作ってもらいました。10本の予約が入って、仕込み終わったタイミングだったようです。普通は事前に予約の電話を入れないと、手に入りません。さっそく情報をくれた男鹿の友人へUターン。二人で半分っこ、することになりました。

 このパックの裏側に付いた酒粕を、はだけて食べられる分だけ、私が得をしました。さすがの週刊文春。さすがの推薦人、西木正明氏です。間違いありません。

 アトリオン地下とあと2か所くらい、常時置いている場所があると、おっしゃっていましたが、忘れました。あじからず。

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