パリの人たちは、よほど驚いたでしょうね。爆弾に銃撃で、同時に3か所。多くの犠牲者を出しました。こういう時、いなかに居て良かったと思います。
宮城の女川が映るたび、わたくしは違和感を感じます。震災では大きな被害を出しましたし今、旅をするとサンマ尽くしの料理が出るらしいです。サンマの刺し身は勿論ですが、昆布巻きは美味しそうでしたね。三陸のコンブは身が厚くて長いそうです。あと女川と言えば、クジラです。クジラ刺しで、クジラの脂を巻いて頂く。未知の味です。
という風に、地理的、政治的には、「おながわ」が主流です。しかし男鹿市女川(おんなかわ)は、地質学ではとても一般的な名前です。と言うのは、男鹿は露頭があちこちにあり、しかも典型的な地層が多く見られるフィールドワークの殿堂です。門前、台島、西黒沢、女川、船川などが地層名に使われています。この場合の女川層は「おんながわそう」と呼んでいます。だから地質学の分野では「おんながわ」が全国で使われて、通用しています。
しかし私の経験では、地元の先輩はこれを「おんなかわ」と濁らず発音していました。地名は何と言っても地元優先です。だから私にとっては、男鹿の「おんなかわ」が慣れ親しんだ名前ですので、「おながわ」と言われても、「おんながわ」と言われても、どっちもいまいちピンとこないのです。