花紀行

トレッキングしたりその時々に出会った花たちの思い出
デジカメで撮った写真など・・・

フクロミモクゲンジの果実

2014年10月20日 | 小石川植物園
この坂は小石川植物園の入り口横の御殿坂
白っぽい石の塀と茶色のフェンスは近年新しくなりました。坂を下って画像左に行くと入り口があります。
歩道のほうにはみ出るように伸びている大きな木がフクロミモクゲンジです。ムクロジ科モクゲンジ属
袋状の果実の花が咲いたように見えました。



園内に入って大木のそばまで行って写したもの
時間経過で見ると左上が若い果実(ピンク色をしている)  やがて右のように色があせてくる



木の下は落ちた果実で埋め尽くされていました。



枝ごと落ちているのもいっぱい!うっすらと横縞模様入りでふわっとしてる!




袋の中を開けてみると! まだ熟していないうす緑の若い種子がありました。



こっちはほどよく熟し気味♪  丸薬みたいに見えてきました


※小石川植物園の不思議なつながり
前回の朝ドラに関係して白蓮さん(宮崎子”あきこ”)に関する本を読みあさっていたところ彼女のご主人の宮崎龍介さんの
回想文も載っていました。「ひとつの思い出」と題して龍介さん自身が書き留めたものです。

明治42年(1911年) 75年の周期で現れるハレー彗星の出る夏のある日 
当時龍介の父親滔天の寓居(ぐうきょ 仮住まい)では中国の民主革命家の孫文が滞在しており龍介の父親の滔天(とうてん)と共に
革命の企画などにとりかかろうとしていた。
孫文の同志の一人がスパイの容疑をかけられ警戒していた折り滔天は龍介(当時は高校生)に孫文を連れて裏口から出て3,4時間
歩いてくるよう言い渡す。二人は小石川の家を出て白山神社の境内に入りしばらく時間をつぶす
そのときの会話での龍介の言葉・・・「すばらしい彗星が出て革命を祝福しています。革命は必ず成就するでしょう」
白山神社を出て東洋大学正門前のミルクホールで牛乳を飲み食パンを食べる
それから更にあちこち歩いて植物園の裏通りの暗がりを通って夜遅くに家へ帰る※

その当時から小石川植物園は変わらずそこにあり周りの状況もほぼ当時のままだと思うとその地の空気に急に親しみがわくように感じます。
ハレーすい星・孫文氏と小石川散歩の年は、はからずも白蓮さんが伊藤伝衛門さんと結婚された年でした。
それから10年足らず後  龍介さん・子さんの二人が運命の出会いをするのが大正9年(1920)
熱情パワーが降り注ぐことを夢見て散歩にも力が入りそうと強引な感慨を抱くのでした。


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10 コメント

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Unknown (みちりん)
2014-10-20 07:24:38
おはよう~♪
見たことが有る様な実です、
名前は長くて、難しく、覚える自信が無いわ
フクロモミクゲンジ、名前の様に
実が綺麗な袋に入って居ますね、
枯れて落ちた袋も魅力有りますね
晩秋の風景ですね
赤い実も、美味しそうだし、まだ!熟れる前の
青い実も綺麗だわ
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フクロミモクゲンジ (reihana)
2014-10-20 07:31:20
とんちゃん おはようございます
フクロミモクゲンジも初見の植物です
かなりの巨木ですね\(◎o◎)/!
若い果実は 綺麗なピンクで やがて 色があせてくるのね
枝ごと落ちてたの~私なら拾って来てしまうかも^^
フリフリの愛らしい果実の中には
真ん丸の種子が二個ずつ付いてるのね~♪
茶色く熟した種子も綺麗ですね~お部屋に飾って置きたいほどです(^^)v
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こんにちは (とんちゃん)
2014-10-20 13:02:55
みちりんさんへ
実ができるのを待っていたフクロミモクゲンジです!
普通のモクゲンジより袋の色がきれいだと思って眺めてきました。
きれいなのはまだ新鮮なうちだけかもしれないのに淡いピンク色が気に入りました。
中を開けてみたらちゃんと種があってよかったです。
お数珠になるそうですが中々品のよい実でした♪

reihanaさんへ
枝ごといっぱい落ちていました。
見たときは持って帰ろう!!!って思っていたのにずっと見続けていたら飽きちゃってやめました。
袋はこのまま枯れずにピンク色が残っていたらいいと思います。
reihanaさんが絵に描いたら素敵になりそう
この大木は何か所かで何本もあるのですが周りに落ちているピンクの袋でそこに木が立っているのだと分かりました。
お気に入りの樹木として記憶にとどめたいです♪
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想いを馳せて・・・( ´ー`) にっこり !! (こいも)
2014-10-20 17:02:30
とんちゃん
フクロミモクゲンジ・・・とても素敵ですd(^ー゜*)ネッ!
ふわ~っとピンク色の袋はお花のようですね。
果実が可愛いです^^
大きな木ですね~見上げていると首が痛くなってしまいそう~~
こんなに高いところのものを良く見つけますね^^

龍介さんと孫文さんもあちこちを歩いて
フクロミモクゲンジを見ていたのかも・・・
いろ~んな事を想像してしまいます。

。。。「小石川植物園は変らず」。。。
住む人は変わってもずっと変わらないでそこに在る…小石川植物園
もしかしたら美しい白蓮さんも歩いたのかも・・・

とんちゃんは今日もそんな素敵な散歩道を行くのですd(^ー゜*)ネッ!
遠い古に想いを馳せて・・・・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・

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Unknown (恵那爺)
2014-10-20 17:18:09
薄い色の葉っぱに見えるのが実なんですね~
中のあずき色の実が確かに丸薬みたいです。

宮崎滔天に孫文ですか。
歴史を感じますね。
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フクロミモクゲンジ (写楽爺)
2014-10-20 21:34:35
こんばんは。
またまた舌を噛みそうな名です、大きな木なんですね。
葉かと見間違ってしまいそうな感じフクロは「袋」から来ているのですね。
確かに「縞模様入りでふわっとしてる」様に見えますが色合いは「かっぱえびせん」の様にも見えてしまいました。
実は緑の若い種子も熟して色づいた種子もあって、落ちてから熟すのでしょうか?。

前回の「ボタンクサギ」のUPが綺麗でした。
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フクロミモクゲンジの果実! (夕菅)
2014-10-20 22:31:45
これがフクロミモクゲンジの果実なんですね。
9月17日 にアップされた花がもうこんなに変身!
実は緑→赤→黒に変っていくのですね。
袋も和紙かシルクで作ったように趣があります。
見せていただいてありがとうございました。
前回の朝ドラ、この小石川植物園の近くで展開されていたのですね。
私も赤毛のアンや足長おじさんに夢中になった頃がありました。
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おはようございます (とんちゃん)
2014-10-21 07:34:19
こいもちゃんへ
すっごく高い木のフクロミモクゲンジです~
植物園の外からもすっごく目立って向こうから歩いてくるときにすでに視界に入るほどの高さ
花のときは黄色がいっぱい 袋ができたらピンク色がいっぱい!
この場所はずっと昔からのたたずまいを維持していると思います。
東洋大学の正門前は今ではマンションになっているけど道路の位置は龍介さん、孫文さんが歩いていた頃と同じでしょう
本で当時のことを知って以来この道は特別のように思えて楽しいです♪
二人が歩いていたときフクロミモクゲンジの木を外から見ていたかもしれないと想像できますね~
いにしえと今とつないで小道ゆく♪

恵那爺さんへ
薄いピンク色!葉っぱのようにもみえますね~
いま気がつきました!
ふわっとしていて触り心地はよかったです。
この小石川で孫文の名前とつながるなんて初めて知りました。
二人が散歩していたこの2年後に辛亥革命がおこるのだとか・・・

写楽爺さんへ
花を見てその後の実を楽しみに待っていました♪
枝ごと随分落ちていたけど枝ごとでも熟した実はぽろっと落ちそうです。
かっぱえびせん! 本当に色合いが似ていますね!!!

夕菅さんへ
花から実になるのが早いと私も思いました
袋の形容は夕菅さんの言葉がぴったり
和紙としたらしぼ加工を施したような・・・シルクだとしたら張りのある光沢・・・を思わせますね
赤毛のアンのファンだったのですね!
私も中学生の頃腹心の友と夢中になって想像の世界を二人で展開しながら次々と読みふけっていました。
その頃は村岡花子さんの腹心の友が宮崎子さんなどと知る由もなかったのですが・・・
青春時代の淡い思い出です~
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フクロミモクゲンジ (かえで☆)
2014-10-21 09:21:51
とんちゃん これですね~!
フクロミモクゲンジ(=オオモクゲンジ)の果実~「袋実」
実際にこうやって拝見できて嬉しいです~♪
淡ピンク色の袋は3室に分かれているの? 袋実も、
中の丸い種も あの花から想像出来ないです。
私も神代植物公園で写したオオモクゲンジの袋実を
確認したいけれど…この時期中々出掛けられません!
とんちゃん~~有難う~(´▽`*人)☆
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こんにちは (とんちゃん)
2014-10-21 14:20:40
かえで☆さんへ
こっちにもありがとう♪
神代植物公園のフクロミモクゲンジも検索すると出てきました。
今年も袋状の実がいっぱいできたと思います。
今年はダメでもいつかは実際に目にできる機会が訪れてくれるでしょう
そのときに自分の目で見てくださいね
まだピンク色が残っている袋はとってもきれいだと思いました。
木についているときでも下に落ちても中々のもの♪
樹木の色々も知るほどに奥行きを感じます~
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