棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

稲作

2018-07-28 18:02:25 | 山郷の暮し
台風12号の影響なのでしょうか、今朝の散歩は霧雨が流れ、まるで緑色の空気の中を歩んでいるようなまことに心地よいものでした。
連日の強い日差しも無く、小雨が降ったりと楽な一日でした。

アルプスが隠れています

 下記のものは昨日書いたものです。
朝一の散歩は直射日光が照らす前の農道を歩みます。
50センチほど成長した稲は緩やかな風になびき、朝日を受けるとキラキラと輝く風の足跡を創り、一句でも浮かび出ないかなーと思い立ち止まっても、
オシッコをしているのではないかと思われるくらいだ。
 
 よく行き会うおじさんに「毎日大変ですねー」と声かければ「草取りをしなくちゃー。」
私には????で、草刈でなくて草取りとは。
畦の草刈ではなく田んぼに生えている雑草(名前を忘れた)を抜くのだそうだ。
農協の指導のまま除草剤を撒くのだが3年ほど前から効きが悪い。
原因が気温の上昇なのか、雑草が対抗性をもったのかわからず次々と高い農薬を買わされる、とぼやいた。
「オラとこはマメに除草するけんど、そうでないところもあるもんでうまくいかねえわけせ」
田んぼの水は共有なので雑草の種などが流れ込んでしまう、ということだ。

 ハナの谷は100メートルに満たない狭い地形です。米どころ安曇野のような広い田んぼはありません。

 米以外の種が入ると等級が落ち安くなってしまう。
精米では雑草の種を選別するセンサーが開発されているようだが、農協では苦労をしているようだ。
 雑草ではないが、赤米で代表される色つき米も大いに問題で、いつのまにか入り込んでしまう。
始末の悪いことにそれが判らないことだと言う。
 
 いろいろと説明を受けたが、米作は安定しもっとも楽な農作物などと聞くことがあるが、一等米を生産するのはそりゃもー大変なことだ。
親父さんは最後に「農協の言われるまま肥料や農薬を買わされているが、米を買ってくれるときは難癖をつけられ安く買われるンネ。」

 私は話を聞いているうちに無農薬農耕を始めた友のことを思い出した。
可能な限り農薬を使わないようにしていたが、「害虫が出て困る。やめてくれ!!!。」と村八分になってしまった。
様々ないやがらせにあい、結局は自粛せざるを得なくなってしまったと・・。

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