棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

雨降りです

2008-09-22 09:53:22 | 山郷の暮し
さいぜんまでタイトルが「雨降り」でしたが、「雨上がり」に変えました。
昨日は、台風一過の抜けるような澄んだ空は、ほんの一時で雨雲におおわれてしまいました。
昨夜から雨が降り続け、一時はかなり激しい音がした。
先ほどまで細い雨が降っていますが、光は強さを増しようやく上がってくれた。
谷の稲田も2-3日前から、あちこちからコンバインのエンジン音が響いてきましたが、さすがに今日は作業もお休みと思ったのですが、雨上がりと同時に、農道を軽トラが動き出しました。
稲の取り入れといえば、お日様を浴びて腰をかがめてのつらい稲刈り、次には10日ばかりはぜ掛けをし乾燥させます。いわゆる美味しい「はぜ掛け米」
コイーン・コインーと心地いい音を立てての脱穀・俵ずめ。
わらを燃やす煙と、優しい香りがたなびいていた。
一家総出の野良仕事。子供たちが甲高い声を上げて、走り回っている。
そして、
ヨイコラヨイコラと、田圃から稲倉に運び込む。
ミレーの絵のような詩情ある光景は、大変な作業の連続であった。

それが、コンバインはその場で、袋詰めまでおこなってしまう。
田圃には人気がなく、軽自動車やコンバインのエンジン音が響くのみ。
それも、決して若い人はいない。
車から降りれば、腰を曲げた高齢者が、黙々と機会を操作している。
「親父さん、一人でみんなやっちまうんだ」の答えに
「息子たちに贈ってやれればいいんで、機械と農薬の月賦に消えちまうワイ」
これが日本農業政策の不始末の結果だ。
今日は自民党総裁の選挙とか。
実行力・統制力のない、なにかどうにもならぬ末期的な保守勢力の争いだ。
イラストは絵本「棚からぼた餅」より

http://ryuomaru3.web.fc2.com/tanab0ta/tanabota-bn1.html

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