棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

女郎蜘蛛

2008-09-20 09:09:17 | 山郷の暮し
台風の被害も無く、オレンジ色の柔らかな朝日が、ハナノ谷を包んでいます。
静かな谷は、秋の虫の声が、耳鳴りのように聞こえます。

私は必ずしも「虫少年」ではなかった。
虫嫌いでもないのだったが、夏休みに補虫網を振り回すことは、だいっきらいだった。
博物館などで、蝶や虫の標本も好きでなく、いまでも見たいとは思わない。
獣や鳥の剥製の嫌いな方はおおいと思うが、アレを観ると「いのち」の尊厳を冒涜しているような・・。
まーーそこまでは言わないとしても、小銭を溜め込んだお宅などで、トラや熊や鹿・・・などの敷物を見ると、もう行きたいと思わない。
話がそれました。
虫少年ではなかった私ですが、なぜか「女郎蜘蛛」は、キレイダーと思ってきました。
標高700M以上の、勝手に名ずけた花の谷に住み着いた20年以前には、女郎蜘蛛は生息していなかった。
目が赤く光り、刺されると腫れ上がってしまうオニクモばかりだった。

10年ほど前から、谷の入り口あたりから見かけるようになり、今は国道254のガードレールにびっしりといる。
標高800mあたりまで生息域がのびているようだ。

オニクモは昼間はあまり出てこない。
もしかしたら、女郎蜘蛛に占領されてしまったのか、共存はしていないようだ。
古いクモノスが這った様は、たしかに汚らしいが、いま少しほっておこう。
派手な美しい着物を着た、女郎蜘蛛が浮かんでいる。
蜘蛛合戦があるんですね。なんと無形文化財だそうです。
http://www.asahi-net.or.jp/~RP9H-TKHS/dg_kumo.htm
写真は水墨画  葉陰死闘


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