棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

1-晋山式

2016-04-25 08:45:30 | 山郷の暮し
先に鳥の目になって山寺の全景図を制作し(投稿3-23)、そんな関係から現在の代30世住職から31世へと変わる仏事の見学に行きました。
娑婆では退官式から就任お披露目式にあたるのでしょうか・・晋山式と言います
全く初めてのことで、なんとなく映像や絵画で観た「開眼式」のような派手なイメージを抱いていました。
事前に頂いた行程票から推測するに、飾り物などに興味があったのです。
ビデオ撮影にあたり、かなり自由に動けるように許可を得ていました。

朝一から寺に行けば、アレ??と思ったほど五色の吹き流しと紅白の幕が張られている程度。
堂内に入ってもそれらしい荘厳物はない。
思うにこの寺は永平寺を本山とする禅宗系であるから、一見地味なのかもしれない。

22日の初日は午後からが本番であるが、檀徒の皆さんは朝6時から段取りをしている。
10時ころから次々とテカテカのポーズ頭がうごめきだす。
その数 100人近いであろう。

午後1時から6時過ぎまで、僧侶たちがナニカ言い合っている。
としか言いようがない仏事が繰り返される。
禅問答なのかわからないが、鳴り物もあまりなく静かである。
堂内は檀徒を含め500人近い人だが、ピーーンと張りつめた静寂が支配する。

カメラの電子音が馬鹿に響き、静寂に耐えかねたように稚児がギャー――と泣く。

久しぶりの撮影にくたびれた。
明日こそ本番で朝6時には来なくてはなるまい、と。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本