岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

キック処理

2010年03月25日 | ビデオ連続画像
相手がスクラムからキックで攻めてきたときのディフェンスです。
一連の動きで、注意しなければいけない点を書いてみます。


ディフェンスラインです。この画像自体では特に問題ないのですが、次の画像を見てください。
相手のスタンドオフが、スクラムのほぼ後ろ、かなり深めに立っています。
このような場合には、まず相手がキックがあるかもしれないと思わなければいけません。
その上で、気づいた人が、「キックがあるかも」「キックも注意」といった声をかけあうことがまずは必要です。




味方の内側(スクラム位置)からのディフェンスもよく出ていますが、相手スタンドオフが相当深めに立っているため、余裕をもってキックしています。
なお、味方バックスは、キックとともに反転しようとする動きは見えます。


問題はここからです。
キックが頭をこされたバックス陣が、ボールをゆっくり見ており、素早く落下点に下がる(キャッチするフルバックを助ける)という動きがありません。


相手が深くキックしたら、両サイドのウイングをはじめ、バックス陣はトップスピードで戻らなければいけません。
前に立っていたのでは、何の役にもたちません。


この画像だと、キャッチしようとするフルバック以外のバックスはのんびりとしており、どう見てもフルバックに任せきりです。
最初のディフェンスで前にトップで上がっている第1センターや、真後ろに反転する選手は走りにくいこともありますが、ややゆとりがあり、横から見ながら走ることができる選手(今回はウイングや第2センター)は、特にトップスピードで戻りカバーしなければいけません。


今回はフルバックがキャッチミスしましたが、味方と相手の選手を見ると、キャッチしていてもかなり厳しい状況です。(キャッチしていても、相手に倒されボールを奪われたり、倒れてボールを離せないために反則をとられることになると思います)


キックがけられて、相手がトップスピードで数人走ってくる状況の中で、フルバック等が一人でキック処理するのは本当に大変で、勇気がいることです。
戻ってくる味方が「横にいる」「まだ余裕がある」といった声をかけることで、キャッチしようとする選手も安心でき、結果的にキャッチングミスもなくなります。


キックのディフェンスは、キッチリできれば、相手がボールを自分たちにくれるようなものですが、できないと一気に前に進まれ大ピンチになります。

勝敗を重視すると、特に相手が自分たちより強い場合は、すべてのアタックをキックにして一か八かの勝負をする(逆に相手がしてくる)ことさえあります。

キックのディフェンスは非常に大事だということ、まずはトップスピードでカバーに戻ること、キャッチする人だけの責任ではないことを、頭の中にしっかり入れておこう。(誰かが「戻れ」といった声をかけることも大切です)

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