日本の心・さいき

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為になるかも知れない本(その20)

2007-03-05 07:47:31 | Weblog
 高校生活の過ごし方(3の1)   田原正英
  (大学卒業時、原文で記載した内容を、そのまま記載)

 入試が終わり、合格通知を受け取ると高校の教科書・ノート・試験問題集・プリントなどを破って灰にしたあと「ああ、これですっきりとした。苦しい高校生活だった」と言う人が多いことと、大学生になってしばらくして母校の高校に来て「素晴らしい高校生活だった」と言う人が少ないことと、大学生の多くが、大学生らしく勉強していないというのは、事実である。 
 高校生はかわいそうだと思う。英語六カ年もしても英会話が出来る人は殆どいない。理科にしても一人一人が充分に実験している高校は少ない。一つ一つのことをじっくりと考える暇はない。高校生に予習を満足にすることができる時間があるのだろうか?そして、高校の教師はくまなく予習ができると思っているのだろうか?
 簡単な算数で考えてみよう。古文の教科書を自分の力で辞書を引き引き全訳をノートに書いていけば少なくとも1時間半はかかる。リーダーの教科書もノートに全訳を書いていけば(鶴丸高校は伝統的にこれをしているが)やはり1時間半近く必要。数学もその位かな。それに理科・社会がある。1日7時間も授業があれば、少なくとも5時間は予習にいるはず。但しこれは優秀な人の場合であって、そうでない人はもっと予習に時間がいるはず。それなのに宿題があり、かつ塾に通っている生徒もいる。

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