日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

国家試験

2007-03-31 12:07:27 | Weblog
 3月29日、医師国家試験の発表がされていた。最終的に合格率が決まるのは、本人の実力よりも、厚生労働省の腹具合って感じだ。昨年は、第100回で、ちょうど90.0%にしていた。今年は、それよりも難しくなって、87.9%。看護師さんの国家試験も、昨年より問題が易しくなって、それで、最低点がぐっと上がって70点以上になり、70点をわずかに超えた人も落ちてしまった。何か、落とす為の試験って感じだ。
 問題にしても、自分の時は、同じ様な問題が数問あった。つまり、同年に出す出題者同志で、同じ様な問題を出さない様にとの検討が全くされなかった証明だった(解きながら、何でこんな馬鹿なことをしているのかと思ったが)。今は、それはない。しかし、適当でない問題だったとのことで、数問が毎年削除されている。
 ECFMGなどの問題でも、正解者が余りにも少ない場合は、カットになるらしい(今はどうだか知らないが)。
 試験とは、土台それだけの話で、試験勉強したからと言って、いい医師や看護師になれる訳ではない。しかし、どこかで線を引かざるを得ないので、それしているだけの話。そんな試験で、意欲を見る問題や人間らしさをチェックできる何て言える訳がない。
 看護師さんの3分の1近くが、免許を持ちながら、仕事をしていない。女性の医師も、子育てや疲労で、仕事を休んでいる人が多くなっている。それに反して、医師になる男女の割合は、その内、4割が女性で占められるだろうと言われている。
 先進国の中でも、医師も看護師も足りない。なった医師も看護師も、疲れた顔で仕事をしている人が多い。日本の医師は、週8回も当直しても、それが当たり前の様な判決が出たり、当直明けも仕事をさせられ、雑用で追われ、何かあれば犯罪者として処罰受ける。
 いつになったら、改善されるのかなあ?


http://www.tecomnet.jp/op/101/101gj01.asp


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親御さんへ

2007-03-31 07:43:47 | Weblog
 時間外が多いので、以下の記載文を渡すことにした。

 子どもの見方は、次の4点に注意することが大切だと思います。つまり、「機嫌」、「顔付き」、「食欲」、「睡眠」です。熱、咳、下痢などがあっても、以上の4点であまり問題なければ、あわてる必要はないと思います。その大半は、翌日受診しても間に合うものと思われます。
 しかし、熱はないけど、何となく顔色悪く元気がない(腸重積やショック状態?)、熱はさほど高くないけど、力のない咳をして殆ど飲まなくなって息づかいが何となくおかしい(細気管支炎?)、3カ月未満の子どもの発熱(敗血症や尿路感染症など)、嘔吐が止まらない、顔色がどんどん青白くなっている、痛みがどんどん増している(急性虫垂炎?)、全く眠ることが出来ない、けいれんが止まりそうにない時、意識状態がだんだんおかしくなっている(急性脳症)、そんな状態は救急ですので、直ぐに電話して下さい。
 上天草総合病院では、平成18年8月より小児科医2名で新生児を含む小児科医療を毎日しています。それがうまく機能する為には、どうしても、患者さん側の協力も必要です(深夜は当直医)。
 平日の夕方の17時~17時半までは、時間内として毎日小児科医が診ます(それ以後に悪くなった場合でも、夜の19時半~20時まで、小児科医が診ますので、遠慮なく来院して下さい)。土・日・祝でも、時間帯を決めて小児科医が診ていますが、できれば、土・日・祝は午前中に来院して下さい(土曜の10時~12時は、平日扱いとなります)。
 「熱」について説明をしましょう。
 発熱は、熱を出して治そうとしている体の防衛反応ですし、熱の経過を見ることで、病状経過を知ることができます。熱を安易に座薬で下げても、再び上がることが多く、ウイルスがかえって強くなって熱が長引き、又急に熱を下げてもその反動で上がる時にけいれんが起きることもあります。当院では、その様な理由から、安易に解熱剤の座薬を使用していません。熱で苦しそうにしていれば、濡れタオルで、首や脇やソケイ部を拭いてみて下さい。それでもひどくきつそうにしていれば、病院にお電話下さい。急に熱が上がっても、その多くは、あわてる必要はないので、翌朝医療機関を受診して下さい。小児の場合は、熱の原因としてはウイルスのことが一番多いのですが、その多くは上下しながら熱があっても3日間です。

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