山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

核密約を認め、非核3原則を守れ

2009年07月19日 08時27分22秒 | Weblog
 6月末、村田良平元外務事務次官が実名で核密約の存在を認め、政府の見解をウソだといった。河野太郎衆院外務委員長は、これをうけ、「これ以上政府が虚偽答弁をすることを認めない」といった。
 核兵器を積んだ米軍艦船などが日本への寄港の際に核兵器をはずさないということは、70年代のラロック提督の証言などで知られ、国会でも指摘されてきた。2000年には共産党の不破委員長が、アメリカ側の記録をもとに追求したが、政府はそんなものは存在しない、アメリカからの事前協議の申し入れがないから核持込はないと突っぱねていた。当時、相当な量の新聞記事を切り抜いてファイルしたことを覚えている。
 だが、密約のうけつぎの担当者が実名で認めたのだから、もう逃げられない。しかし、日本側保存文書を焼却処分したともいわれる。事実だとすれば、許せない犯罪だし、歴史の偽造だ。
 もう国会は21日に解散するし、そのあと、自民党政府はもう存在しないことは確実だから、自民党政府関係者はこのことでもう悩まなくてもいい。
 民主党中心か、あるいは民主党単独政権が生まれる。この問題について、答弁するのが鳩山さんなのか。鳩山さんは、14日、「現在の状況のなかで、非核3原則というものが堅持されていく中で、現実的対応がなされている側面もある。北朝鮮の問題も含めて、必要性というものがあったからこそ現実的な対応がなされてきた」と核持込を密約を容認する発言をした。もともと彼は、根っからの憲法9条改憲論者だし、非核3原則ではなく非核2原則の考えの持ち主だ。
 9月に特別国会が開かれ、民主党政府ができるだろう。だが、その新政府が核密約を認めたうえで、非核3原則を貫くかどうかが問われる。自公政権が終わるのはもう規定事実といっていい。国民はその先を見通し行動する必要がある。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三宅一生さん、オバマさんに... | トップ | 関西テレビ「希望って、何?」 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事