美夜古の風のタイトル… 申し合わせたような春の息吹を感じる
今川土手を左岸辺に咲く「菜の花」の黄色が帯のように続く~
なんとも心 「ウキ、ウキ」 ハンドルの軽く
会場のみやこ町 「みどりの館」へ。
2月9日から始まった
美夜古の風 第15回絵画作品展
ご覧のような おなじみの顔ぶれがずらりと・・・
午前11:00 2分前に到着、準備中の看板もまだ…
ガラス越しに 展示中の 紙の看板が・・・・
すぐに館の方が顔を出して 一番乗りの入場です。
まずは いつもの通り 記帳して 作品鑑賞へ~
数多い作品の中から~鑑賞される方の 邪魔にならぬよう目にとまった
のをアップさせてもらいます。
「朝光」 久野金之亟
いつも柔らかいタッチの作品でまさに「光」が主役?
すがすがしい 素敵な1枚です。
「白馬への道」 池田春雄
「早春の白馬岳」 田中博史
「白馬」この山の呼び名は
若いころを思い出しました~独りで山歩きをしていた。
九州、屋久島、山陰 、大山 北海道、旭岳~
富士登山を終え、長野へ足を延ばし、「上高地」から
白馬~八方尾根 穂高、槍方面に…
そんな元気もあったんだと・・すでに50年も前のことだ。
会場で 奇しくも、 その地の絵がすぐそばに~
それも、2枚続けて 同じ 山の絵が
いや、それに さらに 次の絵も~
いつも会場の正面で大きなカンバスと対面し、見事な作品に
惹かれていました~ 重鎮の 犀川愛子さんの作品です。
「早春の上高地」 犀川愛子
いや、ほんとにうれしい限りですね。
それも「春」に相応しい~タイトルで
私の 好きな画家 有益人良竹さん 「にらめっこ」
この強烈な眼は~ 誰に向けているのでしょうか?
きっと、「コロナウイルス菌」じゃないでしょうか…
私たちも ずいぶん我慢してきました。
そろそろ終息を願っていますが
この 「睨み」が 願いを叶えてくれそうです。
「クメールの微笑」宮本ちず子
おやおや この方も 思いは同じ?
この 仏像は?
きっと、カンボジャ北西分にあるアンコールワット遺跡群
9~15世紀にかけて繁栄したクメール王朝の遺跡。
これは「アンコール・トム」の中央部分からかな?
みんなよく似ているから 想像・・・
でも、優しく、 そう、慈母観音のように微笑み
みんなに心を癒してくれる この不思議な魅力では
さて、もう1枚
これは、時代がもっと 下がっています。
「化石より」 中村正範
ジッと飽きずに眺めていると~ 変な気分になりますよ。
時間を忘れて 日頃の憂さも どこかへ~
「吸い込まれような~」
現代の 忙しい世間から 飛び出して・・・
何も考えず、しばらくは 「無」で 行くか・・・
この方の1枚を。
斬新な色彩と強烈で繊細な
心象表現 ! 筆の妙です。
作者との距離は遠いのでしょうが、なんとなく雰囲気だけは?
「ゆらぎぐらつく人」 神崎久美子
絵を愉しむのに 理屈はいりませんね。
素直に 鑑賞するのが よろしいようです。
「おいしそう!」 今晩は 鍋にしようかな?
「白菜」 渡辺ひろ子
絵の表現に 決まりはなさそう・・・
誰に対しても「忖度」「気遣い」は ご遠慮被りたい。
近頃の どこかの会長さんの お言葉などは気にせずに~
空間の妙、一筆の真剣さ この1枚と決めるまでの葛藤?
いつも 楽しみにしている 画面です。
「いけがきの斧」 西頭 誠
「山門」 近藤祐司
「イレーヌ・カーン・ダンヴェール(複写)」 田中みどり
あっと 驚いた! これは?
そう、あの巨匠 ルノワールの作品の1枚だ。
これも即座に おもいだした。
2018年に 日本初上陸した1枚
「史上の印象派展 ビュールレ・コレクション」展
2018年7・5~6日にかけて私のブログ
「名画に酔う~美術館巡り」にアップ。
(*時間あれば 覗いてね。)
すごい勇気に エールを送りましょう・・・
参考までに ルノワールの
「気になる」この方の1枚です。
「日本海(航港)」 山路博之
色彩はいつも控えめ?
いや、色彩の組み立てには毎回驚いています。
シンプルで鋭く、 決して暗いイメージではなく、
グサッ と重みを突きつけられる
最後に この方 「・・・・禍」 八並順子
タイトルからも~
この1年の 世界中の人々が 闘ってきた 「コロナ」との時間
それは、国 民族 性別 老若男女を問わず
誰もが 同じ 苦しみを共有してきました。
衣装を着た ピエロが代弁しています。
「心の内を あなたの叫びを~ 」
個々の心のうちは それぞれで ・・・
作品 60点以上を鑑賞すると~ 心地よい疲労を感じますが
1枚1枚 作者の「思い入れ」を
私たち それぞれが「 ~を 」感じ取り
「コロナ禍」の日頃の鬱積を吹き飛ばし
鑑賞し、愉しむ瞬間
それが 今日の 「1枚の絵」なんです。
「不要不急」ではありませんよ、
こんな時間の過ごし方は~とても有意義なのです。