黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

東京美術館巡り その7

2016-06-26 | 日記・エッセイ・コラム

6月18日(土)

 今朝の空も快晴

 ホテルの朝食サービスを済ませ、地下鉄乗り換え順路を確認して

   まぁ、都内の地下鉄は 分かりにくいよ。

  何十年も通勤は東急電車ばかり、たまの地下鉄やJRに乗るには住んで居ても

  難しい。

  「お上りさん」になった現在では、なかなか独り合点じゃ 間違えるよ。

  必ず、確認してから乗車しないとね。

  

  フロントのお嬢さんに確認して…・「今日も いざ出発!」

 

  以前から気になっていた小さな美術館

  独特な雰囲気を持った画家 「熊谷守一美術館」へ。

  都営新宿線で「市ヶ谷」乗り換え、有楽町線で、池袋の一つ先「要町」

  歩いて およそ8分くらい 町はまだ 活発には動いていない感じ。

  開館より少し早かったので、美術館の外観の写真を撮り

  木陰で休んでいた。

  コンクリートのモダンな外観です。

 外側の壁に  「蟻」を引っ掻きで力づよく。

  ちゃんと カタカナで本人のサイン入りです。

  これ 結構幅があるんですよ。

 横壁には 小ぶりな標識

 現在 企画展は 31周年記念 この期間での来館にも ラッキー!

    入り口には   美術館、ギャラリー、カフェと。

  本人の顔 レリーフ作品と 下は 何だろう…

  入ると… その場所は カフェ、ギャラリーと同居?

 家族的雰囲気で モーニング 一杯、 なんて注文したい気分。

  入場券が また 素朴な感じで素敵です。

  美術館案内と 作品リスト 入場券

 彼の絵の特徴は、画面をはっきり線で区切り、面を平塗にする画風です。

 時代の波に押しつぶされることもなく 独自の世界です。

 館内と言うか、作品は 風景、人物もありますが 総じて「虫」「鳥」「猫」

 「花」の花瓶にさした花ではなく、地面に生えた草花を。

 

  とにかく 観ていて 楽しい! わぁ よく観察しているなぁ~

  線が素晴らしい、 迷いのない 一筆の力ですよ。

  抽象画のようだが、 いや 具象画だと 思います。

  「木小屋」  「雨来」

 

 「月夜」

 そして 守一絶筆の1枚 (1976年)

 「アゲハ蝶」

 

館内は 1階から3階まで部屋は こぶりで普通の家の居間で時間を過ごしているような。

  作品を眺めて ほんわか気分になりました。

  自然で、気張らず、唯我独尊…・  こんな画家って いいなぁ~  

  館内には守一が愛用したバイオリン、手製の道具類、愛用した皿や湯飲み茶碗なども。

  彼の日常生活の温もりが感じられ  

 賑々しい他の美術館とは趣も違い本人と傍で会話をしている そんな庶民的な印象が ・・

 

  昼前の外は すでに30度超している? 猛烈な暑さでした。

 

  次は 要町から永田町乗り換え 表参道まで…

  「太田記念美術館」 人ぞ知る 浮世絵専門の美術館です。

   ここのオーナー 故・五代大田清蔵が蒐集したコレクション

   その数、なんと 14,000点にも 

   浮世絵を観るなら ここに と 。

   ここも もう 何度目の来館でしょうか・・・毎回 楽しみにしている美術館です。

      入場券

   ここは作品の値打ちからしても安いよ。 700円。

    「歌川広重 東海道五十三次と冨士三十六景」

   保永堂版の五十三次と、葛飾北斎を強く意識した晩年の傑作富士三十六景

   それの全点を展示・・・・・こんな機会は 滅多にない

今回の 美術館巡りは本当に恵まれたた。

超超、素晴らしい 時とのタイミングが合った企画展との出会いだったから。

◆「冨士三十六景 駿河薩夕之海上」    

美術館 案内にもある 

早速 五十三次 こちらも 作品に合わせて 歩いていくことに。

 スタートは ご存知 

◆「日本橋」

 

  ここより 今日トンまで124里半(約492㎞)

   「 日本橋の近くの魚市場から 威勢のいい魚屋が魚を担いでいく。

     大名行列の中央、高く立つ毛槍が 旅立ちを表している」

     一人一人の表情…筆が細かいですね。

 

◆「駿河三保之松原」

   

◆「東海道五十三次之内 庄野 白雨」

   この絵 大好きです。

    雨の表情 もう 神業的な技術ですね。 

  とにかく「東海道五十三次」と「冨士三十六景」 全点を観ていくのですから… 

  53 +36 =1枚 1分見ても…分かるでしょ。

  そして 東海道の最終地点は 

◆「京都 三条大橋」 

 

 加茂川に架かる三条大橋を渡れば京都

  遠景には東山36峰と比叡山 当時、江戸から京都 普通に歩けば10数日の行程

  であったという…

  これって 早いの? 現代の人間なら もっとかかりそう… 

  歩くの苦手な時代になっているからね。    いやぁ~ 疲れた。

  ぜ~んぶ 見終わったら ガクガクしてきた。 

  それにさ、広重は 本当に東海道を歩いたのか? って 疑問だよね。

  こんな解説も、 当時はまだ一介の絵師に過ぎない広重 スポンサーもいないのに 

  可能性は少ないとか。

  そうだよね、だから 風景も 多少 聞き取り、創作、実際とは多少の…と思うよ。

   例えば、こんな解説も 「蒲原」の1枚 ここは 滅多に雪など降らない処 

   が 「雪景色に」とか

   最終の三条大橋の「橋げた」が 実際は「石製」が「木製」に。

   こうした点から、広重が制作以前に東海道を歩いたのは ???… 

   江戸から 箱根あたりまでとする

   こんな推測もあるとか…「広重」殿 本当のところは 

   どうなんですか 「お答え頂戴したのですが」

 なんて、 考えながら 日本橋から三条大橋まで疲れましたが 愉しんで歩きました。

 

    お昼は 道を隔てた 人気の店 コロンバンでランチを…丁度昼どき 

    やっぱり 並んで待たなきゃ食べられない。 30分ほど

    冷製パスタと生ビールをで 疲れを癒しました。

   今晩は 子ども達との久しぶりの会食なので 午後は一旦、ホテルに帰って

   お土産を買いに三越本店まで  シャンパンとチーズを用意してマンションへ。

   夜更けまで 飲み、食べ 語らい   遅くに自分のホテルに戻る。

   さぁ、いよいよ明日が最終日

   最後の 美術館は。

  

   

    

   

  

 

 

  

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。