黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

これは ドラマだ! 新発見 豊臣期「大坂図屛風」

2016-04-08 | 日記・エッセイ・コラム

 去年から今年にかけて シリーズの講演を続けている。

  そこは地域のコミュニティセンターで毎月第3火曜日に行われる。

 毎月 いろいろの企画があって 地域の方が頭の体操をしっかりしている。

 私も縁あって そのサロンでの講演依頼をいただき毎回テーマを変えて

 高齢者向けの話題を発信しています。

 現在 ちょっと趣向を変えて「戦国時代の女たち」というテーマで

 5回のシリーズを…この6月が最終なのですが。

  歴史の中で 話題になるのが少ない「女性」にテーマを絞り

 特に 戦国時代 さらには「信長 秀吉 家康」に絡む女たちの話を。

 そんな中で ネタを探している時に 驚きのニュースが…

  それは かの権力者「豊臣秀吉」栄華を誇った時代の大阪城と、その城下を

  描いた絵 「屛風」が …

       ここからは、本の文章から 引用させてもらいます。

 

  話は、 2006年9月 関西大学招聘研究者として来学されたドイツ

 ケルン大学東洋学部日本学科フランチイスカ・エームケ教授の一言。

 「オーストリアの古城に、こんな屛風があるんですが…」

  さし出された何枚かの写真を目にした途端、凍りつくような衝撃に襲われた。

 そこには護送の天守閣、金色に輝く極楽橋、住吉祭りの行列… まだまだ続くが。

  その場所は、 オーストリア第二の都市グラーツ市郊外にある古城

   「エッゲンベルク」の一室の壁面を飾っているという。

 

  私も 美術関係には 興味を持っていて この時代の屛風図は 美術館で数点

  見たことはありますが…まさか、今の時代になって、あの秀吉の頃の絵が現存している

  なんて  それも 海を越えたヨーロッパで… これは もう 調べるしかないと。

  図書館へも行ってみましたが、もちろん 何もありません。 

  他の 大坂城図屛風や大坂夏の陣、冬の陣屛風 京・大坂図屛等の資料はあるのですが・・

   そんな時間を過ごしていると、なんと天の味方か 神の思し召しか?

  新聞の広告欄に 「豊臣期 大坂図屛風」の本が発刊

   先のエームケ教授の話から エッゲンベルク城博物館

   関西大学なにわ大阪研究センターが共同研究を開始。 

   そして 今日 極彩色で活写されている 絵の全貌が私の手元に… 興奮あるのみです。

   ちょうど 戦国時代の話をしている時なので、 こんなビッグなネタはない。

  

   サプライズそのものです。 いくら高齢者だからと言って 健康や運動や 栄養

   はたまた認知症や介護の話ばかりじゃ… と、歴史の時間を楽しんで頂いている

   そんなタイミングの時です。

    まだ 整理はできていませんが、 とにかく面白い。 

    当時の 人々の日常生活が まざまざと描かれた絵 その1枚 1枚に動きがあり。

    こんな生活をしていたんだ。 の、 情景が この屛風から伺えるのです。

    へたな本や文章よりも じつに細かく 丁寧に活写されているのです。

    「新しい歴史の勉強をしましょう!」 と 皆さんと一緒にを 

     次のサロンで 愉しみたいと 練っているところです。

    折角なので 一部をご紹介しましょう。

    グラーツの街並み とエッゲンベルグ城

    その城の 部屋の壁面に この屛風が400年以上も眠っていたのです。

    それも これが 秀吉時代のものとは知らずに…

    その壁面は こんな姿で。 城の「日本の間」

    だから 現状は「屛風」ではなく 壁にはめ込まれた

   8枚の壁画なのだ。

  そして この壁画を 8枚 1枚 1枚を 並べると…これだ。

    つまり 8曲1隻の屛風に。

    左側 中央に「大坂城」が。 右側は 宇治平等院と石清水八幡宮 天王山などが。

   さらに 細かく 眺めていくと… 興味は尽きない。

   そして 話は 何故? どうして 当時の日本から ヨーロッパへ の話にも。

   そうなんです、ここで登場するのが「オランダ 東インド会社」 が。

    当時 信長が 天正遣欧使節の少年を名代としてローマ法王に謁見

    また オランダのウイレム2世 3世へ 「屛風を贈っている。

    ここに ただ貿易としての品物だけでなく こうした動きもあって

    海外へ日本の美術品が数多く渡っていたのである。

   さらに 劇的なのは、 今次大戦で オーストリアはドイツに攻められ多くの破壊を受けた。

   この古城の他の美術品は強奪され持ち去られたのだが…壁面のこの絵には

   「気が付かなかった」のです。 キャンバスの絵でなかったから 壁画だから。

    何と言う幸い !

    ドラマは ここから始まった… でしょ。  

     個人としても こんな面白い話題は近来稀にみるもの。 

   だって 「信長」「秀吉」「家康」が ぜ~んぶ 絡んでくるんですから。

   そして日本史編纂の 宣教師「ルイス・フロイス」も さらには 戦国時代の武将たちも。

    この絵 1枚から 日本の歴史が 変わるかもよ。

   自分の方が興奮して、 どんな話の展開をするのか? 自分でも分からない。

    もう少し、気持ちを落ち着かせて…じっくり 整理をしていくことに。

   美術に興味がなくても、 歴史には興味がある方は多い。

   これをミックスしてストーリに。

   サロンへ足を運んでくれる方々は 魅力あるお年寄りが中心

   還暦・古希を過ぎた脳の動きを活発にするには 格好の話題だ。 

    

 

  

    

   

 

 

 

  

 

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。