黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

気分転換

2012-02-10 | 日記・エッセイ・コラム

 心に憂いがあるときは・・・気分転換だ。

夕べから無心に本を読む。

日本画家「東山魁夷」の著書

「馬車よゆっくり走れ」1971年発行

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40年も前の本です。

本棚の隅にずしんと座ってました。

500ページ近くの大作です。

ドイツ・オーストリア紀行の読み応えあるもの

永年、手に取ることもなっかたので紙が変色

していました。

日本画家の数ある中で一番のフアンである

東山画伯の絵に魅了されて、美術館巡りの趣味も

大いに高じた私でもある。

 無心にページを捲り・・・時間を過ごしました。

次に、彼の画集を開き、若きころからの年代を追いながら

作品を眺め、やっと心を落ち着かせることが・・・

「絵」は、心を和ませ、癒してくれます。

好きな作品からは、絵のほうから声をかけてくるような・・・

静かなひとときは充実した時間を生み出してくれました。

好きな作品をご紹介します。

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第3回日展「残照」

これが特選となり、政府が買い上げることに。

これは千葉県鹿野山上で・・

大自然の感動が・・・

「道」と題した、第6回「日展」出品作

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 彼、曰く

「この道を描いている時、これから歩いていく道と思って

いるうちに、時としては、いままで辿って来た道として見て

いる場合もあった。絶望と希望とが折り交じった道、

遍歴の果てでももあり、新しく始まる道でもあった。

・・・・・・

 一筆一筆、積みあげるような丹念な描きかたで仕上げた

この作品によって、魁夷の世界は一層深まっていった。

・・・と、解説にある。

 この絵も大好きな1枚です。

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彼の代表作の一つ。いや、戦後、日本画の傑作では?

「日展」が文部省を離れ改組第1回「日展」出品作「秋翳」

燃えるような紅と朱は、落ち着いた物静かな灰色により

紅葉の狂おしいほどの美しさを捉えているのでは。

ここでも作者は言う。

「私がこれによって表したいと希ったのは

秋の紅葉の山に見る冬の凋落を前にしての、豊かで

静かな佇まいとでもいうべきものである。」と。

 そして、晩年の大作・・・唐招提寺障壁画

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この絵は、展覧会で圧倒する迫力にしばし時間を忘れたが

・・・・機会があれば・・

唐招提寺の風通しの期間に是非是非、実際の障壁画

としてたっぷりと時間をかけて眺めてみたいもの・・。

「尾形光琳」の絵も待っているし・・・フェルメールも。

まだまだ、時間を費やす為の「やりたいこと」は、

てんこ盛りにある。

さぁ、気持ち切り換えて・・・スカッと、前に。

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。