日本人は大晦日には「年越しそば」を食う。
我が家では、毎年、「年越しそば」は楽しみにして
いわゆる「温」汁のそば、「冷や」の盛りや、「やまかけ」
「冷やしぶっかけ」等にして 楽しんでいる。
ぶっかけなんぞは、具材でさらに楽しむ。
シンプルに「ワサビ、カツオ節、青ネギ、大根おろし」や
マグロの切り身、ワサビに とろろを掛け ノリを載せて
など…まぁ、いろいろと。
さて、昨日 ポン友が提げて来てくれたのが
この町の等覚寺地区で採れる「等覚寺のそば粉」だ。
以前から 私が好きなもんだから…気を利かせて
今年も貴重品をいただいた。
その「そば粉」で、夕べは「蕎麦がき」を肴にして一杯だ。
この「蕎麦がき」 酒の肴にはもってこいなんです。
この蕎麦かきの歴史は古く~なんと縄文時代まで遡るんだ。
縄文土器の欠けらから食べていた形跡が
発見されているんです。 凄いねぇ~
江戸時代半ばまで「蕎麦がき」は、そば料理として
食べられて・・武士が屋台や小料理で酒の肴に…
時代劇映画なんぞには昔、1シーンがあった記憶です。
熱燗と蕎麦がき…いいねぇ。
・・・・って訳で 夕べは 「蕎麦がき」で1杯やりすぎて
酩酊~ 今朝のアップとなりました。
「蕎麦がき」は、「麺」にするのではなく、「塊状」で食すのだ。
こんな風にね 私流の作り方ですが
粉
器に入れて 食べる量を
現在でも「蕎麦屋」で、蕎麦がきを出すところもあり。
以前、近くの蕎麦屋で注文したのですが
上品すぎて~まぁ、お店が出すんですからしょうがないが。
塊をきちんと形にして、それなりの器にお湯を張り
浮かせて出してきた。 こんな具合だった…
もう、これだけで 箸が止まった。
香りもなんもありゃしない~
私は、「鍋がき」だ。
鍋に食べる分量の粉を入れ…
これにお湯を入れ… 火にかけて…
思い切り力を込めてすばやく箸(数本まとめて束ねる)で 混ぜ~
数回 お湯を指しながら 練る。 このタイミングが大変、すぐに固まるからね
この硬さの加減で 味も変わってくる。
結構な力が必要 鍋に粉がくっついてしまうので 粉がねっとり、絡みつくような、しかし弾力も
なければ歯ごたえが悪い… 加減とすばやさが こつ。
それを 器に移し(いや、もうそのまま食卓までの時も)
とにかく、蕎麦がきは熱いうちの勝負なんです。
ゆっくりじゃダメだよ、
熱いうちに、契って 生醤油を浸けて パクリといく。
これが たまらん…アツアツでフウフウ…
ワサビ、おろし大根を添えても可。
熱さと、風味 瞬間の香り、ねっとりとくる蕎麦粉
そして熱燗を口の中に~ もう最高ですよ。
何と言っても蕎麦粉100%だからねぇ。
それに、ヘルシーなこと この上なし。 いくらでもいけますよ。
日本人の「味覚」は大したもんですよ。
また、その食生活のバリエーションの豊かさ。
世界一かもしれませんよね。
なんせ、味に対しての取り組み方が繊細、
素材を第一で、その味を引き出す~
これぞ、「料理」の名の由来ですね。
「その材料を理にかなって作る」
年の瀬は 忙しいが。
1年に1回出会いの食が 次々とあるもんです。
年越しそば、お節料理とお雑煮
(これはまた郷土料理その家の味くらべと言ってもいいでしょう)
面白いほど、いろいろあるんですよ~
そして すぐに「七草粥」なんてのも。
さて、さて、忙しく、贅沢な日本人?
1年中、なんとか行事を引っ付けては食べている???
ごちそうさま~