徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

映画「アベンジャーズ」―スーパーヒーローが大集結!てんこ盛りのお子様ランチ―

2012-08-17 05:00:00 | 映画


 荒唐無稽な、超ド級の夏映画だ。
 アメリカコミックファンが泣いて喜ぶ作品には違いない。
 7作の映画が合体したようなものだ。
 ジョス・ウェドン監督が、大スケールで描くアクションシーンが見ものだ。

 人 間の弱みや欠点を抱えた、様々なキャラクターたちが織りなす、一応ヒューマンドラマだ。
 地球を危機から救う、完全にして無欠(?)のエンターテインメント作品を作り上げた。
 これまで主役を張っていた、最強のヒーローたちが一堂に会し、チームを組んで世界を脅かす巨大な悪と戦うのだ。
 果たして、史上最強に面白い(?)映画かどうか。







      
世界の絶滅の危機を前に、人類に残された最強の手段は、巨大すぎる力を持つヒーローたちを、最強のチーム“アベンジャーズ”として招集することであった。

億万長者にして天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニーjr.)、70年の眠りから覚めた伝説の騎士キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、神々の国から追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、怒りによって巨人に姿を変える科学者ハルク(マーク・ラファロ、美しすぎる魔性の女スパイ(スカーレット・ヨハンソン、エリートエージェントとして弓の名手(ジェレミー・レナー)ら、多士済済だ。

自分たちの意に反して集結された彼らは、それぞれが心の傷に囚われ、ひとつのチームとして戦うことを拒む。
そして、やがて明らかにされる、彼らの過去と苦悩・・・。
彼らは、この宇宙で地球を救うことができるのか。
救済か、破壊か。
全世界を席巻するといわれる奇跡のプロジェクトが始動する、ハリウッドならではのエンターテインメントだ。

雷神ソーは、兄として弟ロキ(トム・ヒドルストン)を思いやる気持ちを持っていたが、ロキは地球征服と同じくらい兄ソーの復讐に燃えている。
そしてロキは、地球外の何ものかと共謀しながら、地球侵略の最終計画を着々と進めていく。
マンハッタン上空に次々と召喚される、地球外からの強力な軍勢を前に再結集したアベンジャーズは、人類史上最大の危機を迎えて、地球救済作戦を展開していくのだった・・・。

大画面いっぱいに、アクション映画のすべてが詰め込まれている。
さらにはイケメン、美女、スーパーメカ、それにエイリアンが絡んでくる。
神に匹敵する超人もいるし、超能力も持たないただの人間も“ベンジャーズ”の中にはいる。
しかし、彼らの一人一人に存在する価値があって、それぞれの見せ場はたっぷりだ。
ドラマの圧巻は、シールドのスーパーメカ・ヘリキャリアだ。
ここには総司令部が置かれ、アベンジャーズ総本部もあり、空中空母といった感じの巨大な代物だ。
とにもかくにも、ハチャメチャなドラマが誕生したものだ。

しかし・・・、尽きざるハリウッドの壮大なるマンネリズム(!?)に、あえて言わせていただく。
強烈に面白いはずの映画だが、個人的にはおそろしくつまらなかった。
ドラマは、たしかに息をもつかせぬアクションの連続だし、響き渡るサウンドも、その騒々しさは半端なものではない。
スクリーンに拡がる空中戦は、これはもうただならぬ見事な(!)壮絶さだ。
要するに、ジョス・ウェドン監督アメリカ映画「アベンジャーズ」は、何でもありの、てんこ盛りの超ド級お子様ランチなのだ。
作品を観ていて、途中で退屈してしまい、眠気まで催し、どうにも白けた気分になったが・・・。
この映画に欣喜雀躍している、多くのファンがいることも確かだ。
全世界の興行成績では、「アバター」「タイタニック」に次ぐほどといわれるから、いやはやこれまた驚きである。
     [JULIENの評価・・・★☆☆☆☆](★五つが最高点