足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株の底値をみる・・・新バイオ株を再評価

2016-02-26 06:29:49 | 投資戦略
NY株は空売りの買戻しもはいって続伸した。
昨日は上海株が暴落したが世界の株価には影響せず東京、欧州が上昇し、原油相場の落ち着きもあってウォール街は上昇した。これまでなら上海株の暴落が影響するはずだが、むしろ原油相場の安定に目が向いた。3月には主要産油国のサウジ、ベネズエラ、ロシア、カタールの要人が再度、会合を開くことになり思惑を呼んだ。
ウォール街では第4四半期の決算発表も終わり収益は-7.5%と9月の時点での予想+4.8%から大幅な下方修正になった。今回の世界的な株安の元凶は原油、中国株安といわれたが、それに米国の企業収益の悪化が加わった。相場の先行きを判断する材料が明確化された。

米企業収益の悪化はこれまでの通俗的な理由でなく、エネルギー価格の暴落、ドル高である。

「なぜここまで株価が下がる?」と多くの投資家が暗中模索の状況にあるが、本日のMarketWatch(ウォールストリート・ジャーナル系のウェブ版)のトップ記事が明快な見通しを出している。

タイトルは“経験則では2016年は弱気相場にならない”。
論点は2月12~17日の間にS&P500が連続して1日+1.5%上昇したことで、このような局面は1970年以降では今回が8回目。その後の相場はいずれも上昇している。
この種の過去のパターンが今後も再現するという科学的根拠はないが、ここで想起するのは先の「トリトンスクエア通信」(2月10日)で紹介した世紀の投資家ビル・ミラー(レッグメイソン投資銀行)のことばだ。
「株式市場は世の中の先行きを読むといわれるが、相場は買い方と売り方が形成するもので、景気の現状と相場の反応には直接の関係はない。」
これからの相場展開はわれわれわれのような世界中で発行されているニュースレポートを読んで行動する投資家の集合知も影響力を持つ。

昨日の本レポートで紹介した「そうせいグループ(4565)」を小野薬品(4528)に並ぶ日本を代表する新時代のバイオ関連とみたい。「遅まきながら・・・」という見方は当たらない。新しい展開力を再評価。

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